? いたちなあたち・飼い主のつぶやき・2015年11月
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2015年11月4日(水曜日)晴れ

昨日の午後に子供が突然吐き戻しました。
風邪の始まりです。

これまでに吐いた回数は数えるほどで
吐き気とあまり縁のない子供でした。

それが突然。いきなり。
しかもその量が半端ない。
あふれるとはこのことで、おわーっと気づいて
手に持っていた子供の替えの洋服を口元に当てても
そこから溢れ出す勢い。

ひえー。

場所はとあるショッピングモールの駐車場でした。
そこは珍しく駐車場内に有線が流れていて
しかもとても古い音楽を流しています。

ものすごーくドンピシャなタイミングで
子供の嘔吐と共にかかった音楽が、

『ラブストーリーは突然に』

あの日、あの時、あの場所で君に会えなかったら~♪

車の中でどろどろと嘔吐物が流れるのを
必死で食い止めながらも
私の頭の中では

『子供のゲロは突然に』

そんな下らないことで気を紛らわせながら
処理に追われた休日でした。

ちなみにその夜まで子供の吐き気はおさまらず
結局、休日救急に運び込むこととなりました。
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冬はちくわぶ。
2015年11月5日(木曜日)晴れ時々くもり

「デイサービスのお風呂って知っていますか。」

警備員Tさんが私に聞いてきました。

Tさんのお父さんが週に2回のデイサービスに通い始めた頃。
帰宅するなり憤った様子のお父さん。

「尊厳を傷つけられた。もう行かない。」

体が思うように動かなくなり
下の世話もTさんのお母さんがやっていました。
お母さんを休ませようと、Tさんと兄弟で相談して
お父さんをデイサービスに通わせたのです。

そのデイサービスを止めてしまったら、
たった週に2回、数時間の自由時間すら
お母さんから奪うことになります。

お父さんが何をそんなに怒っているのか話を聞くと
どうやらデイサービス先でのお風呂が嫌だった様子。

「あまりに怒っているので見に行ったんですよ。」

後日のデイサービスにTさんも同行。
お父さんのお風呂の様子を見ることにしました。

「すごかったです。」

自分ではお風呂に入れないお父さん。
職員がお父さんを浴室専用の車いすに乗せます。
職員がボタンを押すと
車いすがガガガガと音を立てて持ち上がり
クレーンのように宙を浮いて横にある浴槽へまっしぐら。

浴槽の真上に車いすが到着したところで
まるでUFOキャッチャーのように
お父さんの車いすが垂直にゆっくりと下降。
そしてお父さんの体は車いすごと浴槽のお湯に漬かっていくのです。

しばらくするとまた機械が作動し
お父さんは車いすごと浴槽から垂直に上げられます。

「唐揚げにされた。」

初日のデイサービス帰りにお父さんが言っていた言葉。
正しい。確かに唐揚げだ。

「俺は唐揚げじゃない(怒)」

そう憤るお父さんをどう説得すればよいか
お父さんが実際に唐揚げにされている現場を目の当たりにして
Tさんは大きな壁にぶつかった気持ちになったそうです。
ゴミ捨て場の掃除。
2015年11月10日(火曜日)くもりのち雨

珍しく嘔吐・発熱の風邪を引きました。
子供の風邪を見事にもらってしまったのです。

吐き気止めの薬は1粒必ず常備しており
急な吐き気に重宝しています。
今回も早朝に吐き気が出てしまい、病院が開くまで
その薬でしのぐことが出来ました。

私が時々行く病院はヨボヨボのおじいちゃんが
未だに現役で医者をやっています。

「吐き気ね。じゃあ薬だそうかね。」

お願いします。
と言いながらも、おえ。とタオルで口を覆う私。

「2個くらい出しておこうかね。」

え。2個だけ?

「そうですよね。2個じゃ足りませんよね。」

へ?
右斜めを見上げると、
そこには診察中に私の子供のお守りをしてくれていた看護師さんの
姿が。

「じゃあ3個。」と、じいちゃん先生。

3個だけかぁ。。。と心で思った次の瞬間でした。

「5個!」

と、看護師さんの声。

競り?ここは薬の競り会場?

「じゃあ5個ね。」

おじいちゃん先生は、そう言いながら慣れない手つきで
PCに向かって『5』の数字を打ちました。

看護師さんがお医者さんに処方薬の量を指示するとは。

うん。やはりここは私の好みの病院だわ。また次のお世話になろ
う。
ああ青い空♪
2015年11月12日(木曜日)くもり 寒い

「あれ?」

ん?

職場で私の席の後ろを通りかかったNさん。

「落ちてるよ。」

ん?
見ると座席の後ろに私のハンカチが落ちていました。

「ハンカチ落とし? 懐かしいね。」

んなわけないでしょーがっ。
2015年11月15日(日曜日)曇り時々雨

フェレットの友達と年に1度の恒例お食事会。

今回は友達を道連れにお香デビューをしようと
それぞれ気に入った香りを選んで購入しました。

帰宅してどきどきしながらお香に火を灯します。
思ったよりも太い煙にびっくり。
それでも何となく良い香りが部屋に漂い
気分が良くなったので飲み物を作りに台所へ。

好きな紅茶を片手に部屋に戻ったのは10分後。
たった10分、でした。

部屋のドアを開けた途端に
火事か?!と思うようなぼんやりとした白い世界が。

なになになにごと?

落ち着いて部屋を見渡すと
火事でも何でもなく、単に今日買ってきたお香から
元気にモクモクと白い煙が出ているだけでした。

ううう。無理だ。香りが強すぎる。それに白い。空気が。

大慌てで部屋の窓を大きく開けて
お香を入れていた瓶をベランダに追い出し
持ってきた紅茶を手にしたまま
また台所へ逃げました。

ぜぇぜぇ。苦しかった。

おっかしいなー。

「香りが交感神経に働き、脳がリラックスしますよ。」

って言っていたじゃないですが、あの店員さんが。

リラックスどころかストレスが溜まったんですけど。

友達2人にも勧めちゃったんだけど。。。大丈夫かな。
もし同じ目に遭っていたらごめんなさい。
青空に飛ぶ風船。
風船を見送る子供。
2015年11月16日(月曜日)晴れのちくもり

「このラベルを必要枚数作って
 各ファイルや資料の全てに貼ってください。」

本部から指令が下り、送られてきたのは1枚のラベル。
情報資産の管理を表したものでした。

『区分31 社外秘 管理期間5年』

こうしたラベルを全てのファイルや資料に貼るように。
そんな指令が飛んできたのでした。

「全部のファイルって。。。どのくらいあったっけ。」

暗い顔のNさん。そりゃ暗くもなります。
100冊や200冊どころではないですから。

「しかも資料にも全部って。。。どのくらいあったっけ。」

Nさんの問いかけにKさんが「1000は下らないですね。」
と答えました。

「あの書庫には100冊以上のファイルがあります。
 あっちの壁のキャビネットにも200冊以上あるし。
 廊下を挟んで向こうの倉庫にも500冊くらいあるかも。」

Kさんの言葉1行1行にどんどん暗くなるNさんと私。

「あ、でも」と続けるKさん。

「確かある程度はまとめて良いって言われましたよ。」

「ある程度?」

私もNさんもKさんを見つめます。

「ええ。例えばファイルに挟まっていない段ボールに
 まとめて入っているような資料でしたら、
 その段ボールに1枚ラベルを貼ればOKらしいです。」

「え、そうなの?」Nさんの目がきらりんと光りました。

「あの書庫にある保管期間が過ぎた資料を全部段ボールに入れたら。。。」

「そうすればその段ボールに1枚貼ればよい、というわけです。」

Kさんの答えにNさんの目がらんらんと光り始めました。

「全部段ボールに入れちゃえ。」

え、全部?

「何なら書庫のドアに1枚貼るとか。」

え。

「この部屋のドアに貼っちゃえばいいかも。」

え。

「もうこの建物の入り口の玄関に1枚貼ればいいんちゃう?」

いやいやいやいや。。

「そうすりゃラベル1枚で済んじゃいますね。」

んなわけないでしょう。

「だめ?」

だめに決まっているでしょう。

「だめかぁーーー。」

そして職場の人達は仕方なく重い腰を上げ
ラベル作成者、資料まとめ者、ラベルを貼る係。
手分けして作業に取り掛かったのでありました。
 
2015年11月17日(火曜日)晴れのち曇りのち雨

周りに男性がいないで育つと
男の子というものがよくわかりません。

「やっぱり男の子と女の子と両方いる家の方が
 いろいろと便利というか、
 親が男女の両方の気持ちがわかるものですよね。」

と、同じ職場のTさん。

「うちは母親自身に男兄弟がいなかったので
 母にとっては僕たち3兄弟をどう扱っていいか
 わからなかったような感じでした。
 特に思春期で性に目覚めた時に。」

あー、うちもあと10年も経たないうちに
そんな壁にぶつかりそうです。

「あっという間ですよ、きっと。
 僕は兄が2人もいたので、いろいろな話ができました。」

一人っ子だと友達としかできないですよね、そういう話。

「はい。上の兄が高校生くらいだったときに
 うっかりしてエロビデオのコレクションを
 兄が隠し忘れて学校に行ってしまったことがありました。」

ありゃりゃ。お母さんに見つかっちゃいましたか。

「ばっちりと。学校が終わって兄が急いで帰宅したら
 エロビデオが兄の本棚に
 あいうえお順で並んでいたそうです。」

。。。そ、それはタイトルが?
それとも女優さんの名前が?

「。。。タイトルかと思います。」

どちらにしても。。。

「ええ。兄としてはもう大パニックというか、
 母親にそんなもん見られたことも恥ずかしかったし
 あいうえお順に並べられていたこともどうにもこうにも。
 屈辱だ!と言っていたのを覚えています。」

私も10年後だか15年後かに気を付けようと思います。
もし見つけてしまっても、見なかったフリをします。
昭和館。懐かしい。
2015年11月24日(火曜日)晴れのち曇り風強い

過去にヘルプデスクをやっていた女性と話をしました。
彼女の隣の席で同じくヘルプデスク業務をしていた男性が
ちょっと冷たい口調でした。

彼らの勤める会社にヘルプを求める人たちは
半数以上がPCを初めて触ったであろう高齢者たち。

「くりっく?クリックって何?1回?2回?」

という地味な質問に根気よく付き合っていたそうな。

あるとき、彼女の隣の冷たい口調の男性に
高齢のおばちゃんからの電話が入りました。
ちょうど彼女に入電がなかったので
彼女は彼とおばちゃんの会話を聞いていました。

「そのファイルをドラッグして好きなところに落としてください。」

という男性に、ファイルを落とすなんて言葉を
おばちゃんが理解できるか怪しいと思っていた彼女。
そもそも、おばちゃんが『ドラッグ』という言葉を
知っているかどうかすら怪しいです。

案の定、「どらっぐ?」という返答。

「マウスを握ってファイルに矢印を当てて
 左側のカチカチを指で押さえたまま
 マウスを横に移動させてください。」

うん。的確なアドバイスだ。
と彼女が思ってから5秒。

彼もおばちゃんも言葉を発しませんでした。

ん?と彼女が思っていると
6秒後におばちゃんの悲痛な声が聞こえていました。

「どこまで引きずればいいんでしょぉぉぉぉーーー。」

うわぁ、と思う彼女のその横で
冷たい口調の男性は言い放ちました。

「どこまででも。好きなところまで、です。」

いやいや、それはないでしょう。

電話の先のおばちゃんがかわいそうに思えたそのとき
彼女にも電話が入ってしまったため
その後におばちゃんがどうなったかわからないそうです。
2015年11月25日(水曜日)くもりのち雨

最近、6~7年ぶりに購入したDVDレコーダー。
ほとんどテレビを観ない生活を過ごしていたのです。

購入してみるとかなり便利。
録画したテレビ番組を観る時間が増えました。

前置きが長くなりましたが、
そんなDVDレコーダーで録画したのが
なぜか飲食店の裏側を暴露、的な番組でした。

くら寿司で新しく開発したドレッシングで
原価割れ覚悟の大放出のメニューを3連休限定で提供!と
宣伝されていて、お寿司好きな私としては
これは行くっきゃない、という使命感に燃えて
くら寿司に行きました。

石澤さんという人が新しく作ったという石澤ドレッシングで
甘エビたっぷり寿司にマグロたっぷり寿司。
美味しそうーーー♪ とばかりにパクッ。

。。。あれ?

結論。お寿司にはやはりドレッシングなんか合わない。
わさび醤油が一番おいしい。

「ドレッシングなしでお願いします。」

そう言いたくて言いたくて。

でもそれでは石澤さんがかわいそう。

仕方なく、目当てで行った限定メニューではなく
はまちやびんとろなど、いつものメニューで落ち着きまし
た。
2015年11月29日(日曜日)晴れのち曇り

子供がハマッているもの。それは恐竜。
私が子供に恐竜は英語で
ダイナソーと言うことを教えたところ、
子供はずっと「ダイナソー、ダイナソー」と
絵本で恐竜を見るたびに言います。

英語を習わせているので発音もなかなかで
ダイナソォーの『ォー』をちゃんとRの発音で言うのです。

いつも一緒にいる私の母も
子供と一緒に恐竜のことを英語(と思われるもの)を
大声で言っています。

子供が「だいなそぉー!」と言うと、
母も負けずに「だいのしょう!」

何か違う気がすると思うのですが
寛大な心で聞き過ごしていました。

しかしこう何度も

「だいのしょう!だいのしょう!」

と連呼されると耳障りに思えてきました。

お母さん、恐竜の英語ってダイナソーって言うの。
知ってた?ちゃんとダイナソーって言ってる?

すると母はびっくりした顔で答えました。

「えっ。大の小じゃないの?」

やっぱり。。。母のことなので絶対に勘違いしていると
思っていたら案の定の答えでした。

大の小じゃなくてダイナソー。

「そうなのね。てっきり大の小かと思った。
 大きい恐竜も小さい恐竜も英語では両方合わせて
 大の小って呼ぶのかと思ったの。」

それもはや英語じゃないから。
子供は森を歩く。