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2019年12月9日(月曜日)くもりのち雨

12月です。師走です。クリスマスの季節です。

キリスト教徒ではない我が家でも
街中の雰囲気に飲み込まれる子供の声に押され
2年前からプレゼントを渡すようになりました。

1年目はディズニーのクレーンゲーム。
この時はまだサンタクロースというものを理解していなかった子供に
「母親の私が一番ほしいもの」を贈ってみました。

2年目の子供は既にサンタクロースの存在を知っていて
「サンタさんにこれもらいたい」「サンタさんにこれ頼む」と
秋口から やいのやいの 言っていました。
子供はアニアのジェラシックパーク恐竜を欲しがりましたが
トイザらスでは恐竜ではなく、
動物のおもちゃのほうが値下げ販売をしていたため

「アニア、までは合っていたね。
 サンタクロースさん、間違って動物のほうを
 持って来ちゃったんだね。」

という言葉で乗り切りました。

3年目の今年。
スタートは早かった。
春頃から子供が「サンタさんにお願いするんだ。」と、
意気込んでいる贈答品は

『ニンテンドースイッチ』

絶対にないからね。
サンタさんがそれを持ってくることは絶対にないからね。

厳しく言うのですが「今度は間違えてもらっちゃ困るから。」と、
ミミズがのたくったような字で

『ニソイソドースイツテ ください おねがいします』

と手紙まで書く始末。

さて。今年はどうやって乗り切ろうかしら。
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2019年12月13日(金曜日)晴れ

子供へのクリスマスプレゼント、どうしますか。

職場ではそんな話題になっています。

「段々と高価なものを欲しがるようになりました。」

Nさんには2人の小さな子供がいます。

「テレビで観てほしがるんですけど
 12月になるとそういうおもちゃって品薄になるんです。」

そうか。日本中の子供がテレビCMを観て欲しがるし
クリスマスだから親も買ってあげちゃうのですね。

「なので家では1か月前締め切りを設けています。」

サンタさんへのプレゼントの希望は
1か月前まで受け付けているというNさん。

「サンタさんは遠くに住んでいるから、
ほしいものを伝えるにも時間がかかるし
 希望を聞いてからサンタさんも手配をするから
 時間がかかるのよ、と。」

テレビや雑誌の懸賞ページを見ながら

「何を頼もうかな」

と、うっとりしながら考えている私の子供にも
1か月前締め切りを作ったほうがいいのかと考えてしまいました。
2019年12月15日(日曜日)晴れ

クリスマスプレゼントの話はまだまだ続きます。

「うちの長男はもうゲーム機を持っていますので
 クリスマスプレゼントは次男とは違うものを欲しがります。」

保育園通いのNさんの次男は可愛いもので、
アンパンマンの滑り台や仮面ライダーの剣(?)に
胸をときめかせています。

小学3年生の長男は、既にニンテンドースイッチを保有しています。
そのため長男からのクリスマスプレゼントはゲームソフト系。

「私はゲームをやらないのでよくわからないのですが。。」

と、Nさん。

「どうやら最近のゲームはソフトが存在するわけではなく
 ネットにつないでそこからダウンロードするらしいのです。」

ほお。と、言うことは。。。

「はい。息子の希望としては、ゲーム機を枕元に置いておくから
 サンタさんに操作してアプリをダウンロードしてもらいたい、と。」

最近のサンタクロースは大きなプレゼントを運ぶ必要はなく、
ゲーム機にアプリをインストールさせておけば良いようです。

「サンタさんはゲームをしたことがないから
 課金システムを突破することはできないと思う、と
 息子を説得中です。」

がんばれ、Nさん。
2019年12月23日

100円ショップをうろついていた時のことです。

「お父さーん?」

小学生くらいの女の子の声がしました。

「ここだー!」

私の真横で突然男性が声を発しました。
ああ、この人が『お父さん』なのね。

「お父さーん?どこぉー?」

女の子の声は若干遠くから聞こえます。

「ここだぁー!」

さっきよりも大きめの声で応えながらも、
男性は手に取った商品の説明書きを熱心に読んでいます。
娘のところに行って迎えに行く気はゼロの様子。

「わかんないよぉー!お父さーん!」

女の子の声は段々と大きくなってきました。

「ここだぁー!ここだぁー!」

男性の目線はまだ下を向いたまま。
商品を見つめたままです。

「『ここ』じゃあわからないよぉー!!!」
「ここって言ったらここなんだよ!」

いやいや、お父さん。。。
わからないから探しているんでしょうに。娘さんは。

「わかんないってばぁー!お父さーん!」

段々と声が大きくなる女の子。

「だからここだって!!!!」

私の真横で大声を出し始めた男性。
それでも男性が見つめ続ける商品はACアダプタ。

そしてようやく男性の姿を見つけた女の子。

「お父さん!『ここ』だけじゃわからなかったよ(怒)!!!」

そりゃ怒るわ。

「わかってんじゃん!見つけられたじゃん!」

なぜかお父さんも怒った口調になっています。

とりあえず、100円ショップは
「お父さーん!」「ここだぁー!」
の声がなくなり、静けさを取り戻しました。

私もほっとして、買い物を続けたのであります。
2019年12月24日(火曜日)

「サンタさんにお手紙書いたよ♪」

サンタさんに自分で手紙を書いたという子供。
うっすぅーい紙に、油性マジックで、汚い字でした。

「サンタさんへ
 バーチャルスピリッツ ブルーと
 ゾイドワイルド ジェノスピノ おねがいします」

カタカナ、多いなぁ。読みづらいなぁ。

次に子供は裏をめくり、

「サンタさん
 おたんじょうび おめでとうございます。
 〇〇より」

読み上げて、どう?という表情で私の顔を見ました。

私は諭しました。

お願い事をしたいという、はやる気持ちはわかるけれど、
まずは「おたんじょうび おめでとう」じゃないかな。
おめでとう、と言ってから、お願いするのが正しいと思うわ。

そうか。という顔をして、少し考えた子供。

「じゃあ、こうすればいいんだね。」

と、それまで「裏」にしていた面を「表」にしました。

「サンタさん、裏も読むんじゃない?
 だから、先にこっちを読むようにすればいいんだね。」

なるほど。
我が子供ながら、なかなかに賢いではないか。

。。。こういうときだけは、ね。。。
2019年12月25日(水曜日)

昨晩は雨戸を開け、窓のカギをかけずに寝ていた子供。
サンタさんが入ってこられるように、との配慮(?)でした。

朝起きて、枕元にあったプレゼントを見て一言。

「。。。あった。。。」

うわーい♪ でもなければ、「えっ(驚嬉)」でもなく、

信じられないものを見るような声色で、「あった。。。」。

それには理由がありました。
昨晩、私は子供をものすごく怒ったのです。

止めなさい、ということを止めずに繰り返す。
やりなさい、ということをやらずにダラダラする。

サンタさんは見ているんだよ!
もうあなたのところになんか、サンタさんは来てくれないよ!
プレゼントなんて諦めなさい!!!!!!!!

怒鳴りました。

子供はものすごくショックを受けたようで、涙ポロポロ。

さらには、そこから話が発展してしまい、
自分は何を頑張っていると思うのか、という私からの問いかけに
「勉強」と答えた子供に対し、
母が「勉強なんて頑張っていない」と言った途端に
顔を歪ませ、涙を流し始めました。

1年生になってから、
毎朝1時間、毎晩1時間の勉強を続けていたので
母がどうしてそんなことを言ったのか、私にはわかりません。

「僕は勉強をがんばってる」と、
涙ながらに訴える子供を見て感じました。

・サンタさんからのプレゼントを、
それはそれは心待ちにしていたということ。
・毎日やっている勉強は、決して楽なものではなく、
子供なりに苦しい思いをしながらも
祖母や親の期待に応えるべく続けてきたのだということ。

普段からよく泣いたり弱音を吐く子供なら、
こんな風には感じません。
子供は滅多に泣かないタイプ。また、
「嫌だからやらない」「嫌だから行かない」とも
言ったことはありません。

ですから、子供が泣くときはよほどのことだというのは、
1歳過ぎて歩き始めのころからわかっていました。
すっころんでも、どこかから落っこちても、
泣くことがなかったからです。
泣いたときは、ほぼ100%の確率で
出血するほどのケガを負っているか、
大きな大きなたんこぶを頭にこしらえて
内出血をおこしているか、でした。

子供の心が解り、私は怒鳴るのを止めて頭を撫でてやりました。

「お前は勉強を頑張っているよ。」

うん、とうなずいた子供。母も「ごめんね。」と謝りました。

サンタさんのプレゼントから、別の叱責が始まってしまい
大騒ぎのクリスマスイブでした。

親も祖母も完璧ではありません。
だからこそ、子供からのサインは逃してはいけないのですね。
読み取り、考え、子供と向き合い、寄り添う必要があるのですね。

親業って本当に難しいです。