いたちなあたち(HOME) → 飼い主の長めのつぶやき  → 横浜保護フェレット2
横浜保護フェレット2
固いトータリーを好んで食べ、水もがぶがぶ飲み、トイレも順調。楽しそうに部屋の探検をしていました。
私を見るとケージの柵に前足をかけ、2本立ちしてくれるほど人懐こい。
人をじっと見つめ、人の後を追いかける性格。きっと可愛がられて育っているはずです。

年齢は1歳くらい。3歳は絶対にいっていないであろう若い男の子フェレット。

それがどこでどうしてこんな状態になったのか。
頭蓋骨にヒビが入って、皮膚が穴だらけのぐじゅぐじゅになってしまって。
先生がピンセットで頭の皮膚をつまみながら毛を切っていくのですが、それでも痛がる様子は全く見られず。
痛みを感じる神経が麻痺してしまうまで、このフェレットはどれほど痛い思いに耐えてきたのか。

外傷を受けてからしばらくは動けなかったでしょう。皮膚が壊死していく間も痛かったでしょうに。
大雨が2-3日続いた中、どこに身を潜めていたのでしょうか。フェレットの行動範囲を考えても、絶対に
そんな遠くから来たわけではないのに。

「今後このフェレットを飼うのですか。」

と院長に聞かれ、即答で「飼いません。」と答えた私。
私の中ではれぱん以外のフェレットを飼う気持ちはないのです。私の心にはれの字が今も強く残っています。
さらに私は今でもれの字を飼っている気持ちでいるので、私の部屋にれぱん以外のフェレットがいることは
あり得ないのです。

まず、治療して欲しいことを伝えました。次に、飼い主が現れなかったら、完治させてから新しい飼い主を
探すことを伝えました。

少々困惑気味の先生のお顔を見て、

だって先生、ここにこのままこのフェレットを置いていかれたら困りますものね。

なんて言葉をポロッと私が言ってしまったのがいけなかったのかもしれません。
今後の治療方針、その後の家でのケアの仕方を聞いてから、待合室に一度戻りました。
5分後にまた診察室に入ると、先生とスタッフの方がいました。

ああ、頭に巻く包帯の交換方法を実践してくれるんだろうな。私が家でもできるように。

くらいに思っていました。しかし。

「スタッフ達と相談した結果、よろしければこのフェレットを病院で引き取ります。」

え、え、えー!!
そ、そんなつもりで連れてきたんじゃないんです。と、わたわたしてしまいました。

しかし先生とスタッフの方は、
「今この子はつきっきりの対応が必要な状態です。それに、ここにこうして来たのは何かの運命でしょう。」

呆然。申し訳ない気持ちとありがたい気持ちがごちゃまぜ。いいんですか。本当にいいんですか。

正直言って、フェレットの頭蓋骨の状態がわかった瞬間に思ったことが3つありました。

1.こりゃ保護期間が長くなるなぁ。
2.治療費が万単位になるなぁ。
3.今はファラオに時間をかけたいのになぁ。

年末に体調を崩したファラオの調子が良くならず、自宅で抗生剤の皮下注射を続けていました。
最近になってまたガタッと体調が崩れたため再入院。しかし入院治療の効果が見られないため
もう看取る決心をして5日前に家に連れて帰りました。自宅での皮下補液キットまで持ち帰りました。
かけられる時間はファラオにかけてやりたいと考えていた矢先にこれかいっという思いでした。

私にとって先生からの言葉はびっくりすると同時に心からありがたいものでした。

保護期間中に飼い主さんが現れたらお返しし、表れなかったらその後は病院で暮らしていくことになりました。

隣のにーちゃん → 私 → 病院。

転々としてしまったけれど、飼い主さんが現れるまでフェレットは最高の場所で保護されています。
先生、スタッフの皆さん、ありがとうございます。急にこんな状態のフェレットを持ち込んでしまい、さらには
引き取って付きっ切りの治療をしていただいて、もうなんとお詫びとお礼を申し上げてよいかわかりません。

以上、病院でフェレットを引き取り保護してくれていることを、このサイトで書いてよいという了解を
院長先生から得たうえで書きました。


<5月15日>
電話でお伺いしたところ、フェレットはご飯をがつがつ食べて体重も昨日に比べてグンと増えたそうです。
頭の皮膚がうまく再生してくれるかどうか。細菌感染することなく元通りきれいな頭になってくれるかどうか。


<5月16日>
飼い主が判明しました。
あまり良い気持ちがしていないので細かい話は割愛します。
フェレットの飼育権利はその飼い主から私に移行しました。
そしてこれで完全にフェレットは病院のフェレットとなりました。

飼い主からの心ない言葉が私の中に残ります。

ま、フェレットがいなくなっても探しもしなかったんだもの。そりゃその程度の愛情だったのでしょう。

改めて思いました。
私は私のれぱんを大事にしよう。これからも大切に大切に心の中で育てよう。

病院にファラオの皮下補液キットを追加でもらいに行き、フェレットも見せてもらいました。
頭にぐるぐると包帯を巻いたその子はとっても可愛い顔で、そしてあの目でまたじぃーっと私を見ました。

昨日包帯を巻いたときにかなり痛がったそうです。
痛みの神経は麻痺していると考えていたのですが、さすがに完全麻痺とはいかなかったようで。。
でも今日包帯を取り替えたときには全く痛がらず、おとなしく包帯を巻かれていたそうです。

そしてよく食べよく飲んでいるため、土曜日に450gだった体重がわずか2日で650gに。

峠は越えたと判断していいでしょう。

「性格がいいですね。」

新しく入られた獣医師さんがおっしゃいました。うんうん。そうなんです。ほんと性格いいんです。
わずか2日間だけの保護だったくせに、私はなぜか親ばか状態になっていました。

フェレットには「みつくに」という立派な和名がつけられました。通称みっちゃん。

頭の皮膚が再生してくれて、毛も生え揃って、頭蓋骨も元通りになったら。
そのときはみっちゃんは受付デビューをしてくれると期待しています。

保護して数時間後に私にフェレットを押し付けた第1発見者。そして私も発見者を非難することはできません。
だって私自身も、あんな状態のフェレットを先生のご好意に甘えて押し付けてしまったのですから。

先生、スタッフの皆様、本当にすみませんでした。そして本当にありがとうございました。
みつくにくんをどうぞよろしくお願いいたします。