いたちなあたち(HOME) → 飼い主の長めのつぶやき → 幾度目かの引越し
がらーんとした新居の階段に座って
ぼーっと空っぽの室内を見渡していました。

これでれの字の知らない2軒目の家です。

れぱん。キミの知らない空間が増えることが、私には少し寂しいです。
ここで一緒に住みたかったな。

冬の日差しが南窓から差し込む部屋を眺めて
新しい家を探検するれの字を想います。

部屋を対角線上に小走りし、隅っこでトイレの場所を自分で決めて
それから隣の部屋に足を進める。
埃っぽい室内を、れの字が歩く。駆ける。
れの字の小さな体の細い毛が、日差しに触れてキラキラ光る。

静かで空っぽの室内で
れの字の背中が躍ります。

れぱん。今キミはここにいるんだね。
ここで私は新しい生活を始めるけれど
私はキミをどこにも置き去りにすることなく
この空っぽの新居に連れてきているんだよね。

れぱん、引越しだよ。また引越しだよ。
キミのベッドも服も何もかも
私の実家の押入れにぎゅぅぎゅぅに詰めたままだから
キミは体ひとつ魂ひとつでついておいで。

一緒に暮らそう。
キミと一緒に、ここで暮らそう。
☆おしまい☆


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