フェネックと一緒のお出かけではないのですが
フェネックのいる場所にお出かけしました。
ぐらんばる公園。
ここはペット、動物と一緒に入れる数少ない遊園地です。
というか、他にペットと一緒に楽しめる遊園地が日本にあるのかな?
動物を連れて一緒に乗り物に乗れちゃう遊園地って素敵☆
フェレットのれぱんと一緒にこの遊園地で遊んだのは9年前のことでした。
この入り口を見て、れの字との楽しい時間を思い出して切なくなりました。
れの字やーい。また来たぞー。
サボテンではなく
シャボテンっていうのが可愛い♪
チケット売り場に着き、後ろを振り返ると美しい小山が見えました。
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チケット売り場です。
なんだかメキシカンムードが漂ってきます。
北米に住んでいたとき、
寮の友達がメキシコとの国境がある州の出身で
寮仲間で彼の家に泊まりに行ったのですが
その時に見た家並みに良く似ています。
入り口を入ってすぐに会えるのがミーアキャットです。
かわいい♪
ああ、今日は何回この「かわいい」という言葉を言うことになるのでしょうか。
子供のとき以来の動物園にわくわく。
今日の目的は何と言ってもこの動物。フェネックです。
2018年7月7日にナミちゃん(メス)とガルちゃん(オス)の間に生まれた
アルくんとベガちゃん。
飼育員さんの試行錯誤の人工哺乳を経て、無事にお披露目となりました。
このたび動物園のご厚意で、
フェネックの飼育員さんとお話する機会を得られました。
飼育員さんとドキドキのご対面。
これまで順調にフェネックの出産や育児をしてきたわけではなく、
数々の難を乗り越えながらアルベガちゃんを育ててこられました。
フェネックキツネは動物園よりも
一般家庭のほうが繁殖に成功しやすい傾向があります。
そんななかで、動物園で交尾して出産に至ったのはすごいことなのです。
今は親フェネック達とベビーフェネックを慣らす時期のため、
アルベガちゃんを間近で見られるのは午前中のみです。
そして。。。
動物園でフェネックを見たことがなかった私は一気に大興奮です☆
フェネックだぁー。動物園で見るフェネックだぁー。
自分の家の中を走り回っているフェネックではなく、
友達の腕の中にいるフェネックでもなく、
ペットショップのケージの中に入っているフェネックでもない、
動物園のフェネックだぁー♪♪♪
このフェネック展示スペースは
私の思うフェネックらしさを存分に感じ取れるレイアウトです。
まず、砂。
砂漠のキツネですからやはりこのような砂を背景に立つと
フェネックの美しさは際立ちます。
岩のようなものがベビーフェネック達の遊び場となり
2匹で岩を登ったり降りたり。
天井は日光を取り入れられるようになっているので
日中は日の光がちょうどよく入ります。
フェネックは出身によって顔つきが違うのですが
やはりシャボテン動物公園のフェネック達の顔は
我が家のフェネック達と違っていました。
特に違いが見られたのが耳の形です。
ここのフェネック達の耳は
トランプのスペードの形のようなお耳をしていました。
ほぉー、面白い。
うちのフェネックとあそこが違う、ここが違う、
でもあれは同じだ、など
穴が開くほどフェネック達を見つめてしまいました。
そしてとうとうアルくんとベガちゃんと
ご対面できる時が来ました。わくわく。
アルくんは7月7日の七夕に生まれた男の子。
彦星さまのようにイケメンです。
(彦星さんを見たことはないですが。)
ベガちゃんも同じく七夕生まれの女の子。
生まれた直後からミルクをよく飲み、むっちり体型をキープ♪
アルベガちゃんを手にしてすぐに思ったことがあります。
違う!これまで我が家で育ててきたフェネックベビー達と違うっっ。
1.毛質の違い
アルベガちゃんのほうが短く硬い毛です。
2.肉質の違い
何ていうんだろう。引き締まっているというか、なんというか。
とにかく違う。
3.目の色の違い
アルベガちゃんはまるでカラーコンタクトを入れているかのような
美しいヘーゼルカラーの目でした。
そしてこの2匹のおとなしいこと。
動物園なので、複数の飼育員さんに
お世話をしてもらっているせいでしょうか。
初めまして、の私が手を伸ばしても怯えることもなく、
むしろ「こんにちは☆」と言ってもらえたような感じでした。
これは触れ合えるフェネックになれるかも知れません。
かわいい2匹のフェネックの赤ちゃんを目の前にして、
あわや呼吸困難になるかと思うほど興奮してしまいました。
フェネックはかわいい。赤ちゃんフェネックは特に可愛いです。
アルくんとベガちゃんは、
これからお父さんフェネックとお母さんフェネックと
仲良く4匹で暮らしていくそうです。
子供フェネック特有の動きも見られるのは今だけ。
来場者の目を楽しませてくれることは間違いないでしょう。
動物園の職員さん、飼育員さん、
貴重な体験をさせて頂き本当にありがとうございました。
アルベガちゃんの体の感触は今も手に残っています。むっちむち(笑)
カピバラたちも、雑草のようなエサを見ると
ぼーっとしながらも近寄ってきます。
カピバラを飼っている人のところに
お邪魔したことがありますが
案外と人懐っこく、
ぼーっとしたまま「撫でて」とせがんできました。
「カピバラが飼いたい。」
動物好きの私の子供にしては意外にも動物が苦手な子供が
珍しく「飼いたい」と口にしたほど
シャボテン公園のカピバラ達は
かわいらしいものがありました。しかし。
「だめ。うちではカピバラは飼えません。」
そう私が子供に言った理由はいくつかあります。
1.水場を用意しないといけない
2.数年かかるが大人の体はかなり大きくなる
3.咬まれたときのダメージがフェネックの比ではない
1の水場。
カピバラは水の中で排泄をする習性があります。
よって、飼育するには陸地だけでなく
カピバラがトイレができるよう
ある程度の広さの水場を
用意してやらなくてはなりません。
このシャボテン公園はそれを
『カピバラの温泉』として
うまくトイレを展示しています。
展示アイデアとして秀でたものがあります。
一般家庭で陸地と水場を
この大きさの動物に用意するのは大変で
前出のカピバラを飼っているお宅では
庭の一部を工事して
カピバラ用のお風呂(=トイレ)を
つくっていました。
カピバラは開け放した窓から
家の中と外を自由に出入りしていました。
我が家にそんな設備をそなえるだけの
敷地も財力もありません。
よって、カピバラは飼えません。
2.カピバラは世界最大のネズミです。
体の大きさはエサを食べ過ぎたミニブタさん程の大きさに成長します。
成獣の大きさになるには5年ほどかかり、ゆっくりとした成長なの
で生後2年くらいまでは小さな可愛いカピバラを楽しめます。
しかしそれも2,3年の間だけです。
体の大きなカピバラが自由に動けるスペースなど我が家にはありません。
よって、カピバラは飼えません。
3.カピバラは世界最大のげっ歯類です。
私はげっ歯類には怖くて手が出せません。
いや、げっ歯類に限らず哺乳類全般で犬猫以外はあまり手を出しません。
エキゾチックな哺乳類に噛み付かれたときの怖さを知っているだけに
うかつに手を出せないのです。
そういえば今年の春のペットイベントで友達が連れてきたミーアキャットに
思い切り手を咬まれたっけ。。。
珍しく油断して手を出しちゃったのよね。。。
カピバラに咬まれた人によると
厚手のジーパンの上からガブリと咬まれ
痛いと思った直後に足から大量の出血。当然ジーンズは破れていたそうです。
カピバラは本来は大人しい性質ではありますが
そうは言ってもやはり動物です。何があるかはわかりません。
よって、我が家でカピバラは飼えません。
。。。と、こんこんと説明している間に
子供はさっさとエサを3回も与えていました。
横で出資していたのは私の母です。200円x3回=600円なり。
このシャボテン動物公園の何が素晴らしいって、
人と動物の距離の近さです。
例えばこの『カンガルーの丘』などは
一切の柵はありません。
かわいいワラビーもこんな間近で見られるのです。
パラマワラビーに目がハートになった私は
歩いていた飼育員さんにさっそく話しかけてしまいました。
もちろん動物好きな飼育員さんとワラビーについて話が盛り上がり
気づけば横でぐったりと待ちくたびれている母と子供の姿が。
おっと、いけないいけない。
ワラビーの飼育員さんにお礼を言ってカンガルーの丘を後にしました。
かわいいマーラ。
お手手をこうするのが特徴なのかな。
というか、こんな間近でマーラを見られて本当にいいのかしらと思います。
素晴らしい展示☆
プレーリードッグ。友達の家にいるのですが、
こうして岩山を走り回るプレーリードッグを見るのも新鮮です。
園内はペットOK。
川崎の夢見が埼動物園も
ペットOKという素晴らしい動物園ですが
こちらのシャボテン公園も同じ。
私達ペット飼育者には嬉しい限りです。
夢を食べるという迷信があるバク。初めてお目にかかりました。
そしてこのバクさん。不可思議な行動をとっていました。
1匹がピィーと鳴いて小走りになり、
その後ろをカシャッとまるでシャッターを押したような声を出して
追いかけるもう1頭のバク。
ぴぃーと逃げるバクの背中には小さな傷が。
ん?これはもしかして?
と思っていたのですが、看板を見ると
オス2匹メス1匹の群れが入っているとのこと。
小柄な子が1匹いたのでそれがメスのようです。
小さなメスが大きなオスのお尻のにおいをくんくん嗅いでは
「カシャ」「カシャ」と声を出していました。
その後、大きなオスがやってきて小さなオスと入れ替わり、
同じようにカシャカシャ鳴いて大きなオスを追いかけ始めました。
なんで小さなメスに行かないんだろう。
どうしてオスがオスを追いかけているんだろう。
雰囲気から発情に見えるし、
背中の傷は乗っかられて爪が当たった跡に見えるし。
おかしいな、と思っていると
いよいよオスがオスに乗っかり始めました。
そして性器が伸びたかと思うと、挿入しようとしています。
いやいや、相手はオスだから。
さらに性器から粘りのある精液まで出始めているではありませんか。
いやいや、相手はオスだって言っているでしょ。
そこへ動物園の職員さんが来て下さいました。
変なんです。オスがオスに乗っかっています。
私は職員さんに疑問を投げかけました。
すると職員さんから驚きの言葉が。
「あれはメスです。」
えええええええ。
だってこの群れはオス2匹にメス1匹ですよね。
あの体の一回り小さい個体がメスではないのですか。
職員さんの話では、体の小さい個体はメスではなくオスで、
前にメスが産んだ子供とのことでした。
先週あたりに新しいオスを繁殖相手として
入れたばかりだったのです。
一緒にしてたった1週間で交尾を始めるということは
相性抜群のペアだということです。
バクという珍しい動物を実際に見られて嬉しかったのに
さらには発情+交尾寸前の姿まで目にすることができたなんて。
感激です。
さて、アニマルボートツアーの時間がやってまいりました。
園内ではリスザルが放し飼いになっていて
木々の間をぴょんぴょん飛び回っています。
そのリスザルを見ていたせいもあり、アニマルボートツアーズでは
迷わずリスザルツアーを申し込んだ子供。
子供がどうしてもワオキツネザルよりもリスザルがいい!と言い張り、
また、私の友達がワオキツネザルを飼育しているので
触ろうと思えばワオには触る機会があるので
触れたことのないリスザルに会えるボートに乗りました。
ボートで廻るだけなら800円。
リスザルやワオキツネザルと触れ合いたかったら1000円。
200円しか違わないなら触れ合わなくちゃ損かな、と思います。
このボートツアーは10年も前から従業員さん達から
アイデアとしてあがっていたそうで、
3年ほど前にようやく実現した夢のボートツアーです。
ボートを操る従業員さんの楽しいお話を聴きながら
様々なサルを間近で見ながらボートは池を進みます。
従業員さんはサルのことをよく知っていて
しかもサルの名前を紹介してくれるのです。
「あの木にいるのがオスの○○くんです」
「今飛び移ったのがこの群れのリーダーのサルです」
私から見ればどれも同じサルなのですが、
やはり飼育員さんは1匹1匹を識別できるのでしょう。
さすがです。
いよいよリスザルの島に上陸です。
3つくらいおやつが入ったケースを頂いたのですが
ケースのふたを開けた途端ににゅーっと手が出てきて
あっという間におやつはリスザルに持っていかれてしまいました。
子供は非常に楽しかったらしく、
ボートツアーから陸に戻った直後に
「リスザル飼いたい。飼って。今日飼って。」
とても気に入ったようです。
リスザルが肩に乗ったときに感じたこと。
「気持ちいい。」
その重みも、足の裏の柔らかさも、とにかく
「気持ちいい。」
リスザル、飼いたい。。。
帰宅してから早速リスザルについて調べてみたのですが、
こりゃカピバラ以上に飼育は困難だと判断しました。
おサルは咬みます
このウェブサイトは大変良い情報を載せてくれていました。
可愛い可愛いだけではなく、
こうしてサルを飼育する上での覚悟を
きちんと初心者に問うページを設けてくれています。
この写真、この傷を見たら飼う気がなくなりました。
でもこれでよいのです。サルは咬む動物であることを、
具体例+写真つきで紹介してくれることで
私のような一時の感情で猿を飼い始めようとする人を
止めてくれているのですから。
はい。見事に気持ちは後ろ向きになりました。
リスザルに触りたければシャボテン動物公園に行く。
これが私の結論です。
慣れたフェネックですら、
何かに驚いたり痛みを感じた時には思い切り咬んできます。
フェネックやフェレットには何度も咬まれていますから、
咬まれた痛みの種類というかレベルというか、
おおよそ想像がつくので接しやすいです。
咬まれても
「いったーい。そうだこの痛みだったーーー!」
で納得して終わります。
しかし猿やげっ歯類に咬まれた痛みは未知の世界であり、
知らないゆえに恐ろしいです。
リスザル、可愛かったんだけどなー。
アルベガちゃんを間近で見られて
しかも触らせてもらえて
園内も家族で見させてもらって
こちらから勝手に押し掛けたのに
至れり尽くせりの1日を頂けた動物園さんに感謝です。
本当にありがとうございました。
アルベガちゃんの成長を楽しみにしています。