フェレットの里親里子掲示板で、たまに規則に反して有料のフェレット取引が掲載されてしまうことがあります。

「自分が飼っていたフェレットに値段をつけて売るなんて。」
「新しい飼い主はこれからお金がかかるのだから、フェレットを手放す側は無料で手渡すべきだ。」

うん。正しい。

「無料でフェレットをもらおうなんて考えが間違っている。お金を出して買うことで責任が生まれる。」
「くれくれくんが多すぎる。タダでフェレットもらえると思うほうが間違いだ。」

うん。正しい。

どちらも正しいんです。だからどっちが正しくてどっちが間違っているとは言えません。
しかし里親里子掲示板では有償譲渡は禁止しています。
フェレット里親里子掲示板上で有料でフェレットを売ろうとする人がいれば、それは間違っているということになります。

ここではちょっと視点を変えて、ペットを販売する側の目線で語ってみようと思います。
まずは本物のブリーダーとは何か。次に自家繁殖ペットに値段をつけることについて。順番に書いていきます。


1.ブリーダーはパピーミルとは異なります

パピーミルとは「子犬の工場」。
血統も何も考えず、オスメスを飼育して繁殖。生まれた子供を卸すことです。
パピーミルの繁殖から販売までは恐ろしい流れがあります。

~~ パピーミルが生ませた赤ちゃんわんこが店頭に並ぶまで ~~

オス・メスを1年で可能な限り交尾させ、子供を生ませます。

生まれた子供は生後3週間から4週間で最初のワクチンを打たれます。(捨てワクと呼ばれるワクチン接種方法)

ベビーは生後5~6週目くらいで早々に親から離され市場でセリにかけられます。
セリにかけられるということは、他で高値で売れないためです。
カラーや骨格が勝るベビーたちは別ルートで高値で引き取ってくれるところへ売られます。

競り落とされたベビーたちは全国へと配送されます。
生後6週間の全ての子供たちが長時間の移動に耐えられるわけではありません。
目的地に到着したときには死んでいる子犬も多いです。これを「死着」と呼びます。あとは衰弱した赤ちゃんたちも多いです。

ちっちゃな赤ちゃん犬たちは、こうした過程を経てホームセンターに入っているペットショップなどなどに並べられるのです。


ブリーダーはパピーミルとはぜんっぜん違います。
ブリーダーは血統を重視します。その犬種のスタンダードをいかに正しく守っていくか。
いわゆるドッグショーで加点対象となるような、個々の犬種の標準(スタンダード)から外れないように犬を交配させます。
生まれたベビーは最低でも8週間は親元で育ちます。
生後12週を超えるまで販売しないというブリーダーもいます。
販売ルートも当然ながら競り市を通じてではなく、個々でペットショップと提携しています。
名の知れたブリーダーであれば、ペットショップを通じずともおのずとお客さんが口コミでついています。

「私、チワワのブリーダーやってるの。」

という知り合いがいれば、その人にチワワのスタンダードについて、そして子犬の販売ルートについて語ってもらいましょう。
回答の内容によっては、その人は自称ブリーダー・現実は単なるパピーミルと判断できるかもしれません。


2.自家繁殖したペットに値段をつけることについて

売ることが前提で自家繁殖する人とは異なる語りになります。

生まれたらいいなー。どうしてもほしい!と誰かに言ってもらえたらいいなー。
誰もいなかったら自分で喜んで育てちゃう♪

もしも我が家で生まれたペットをほしいと言ってくれる人がいたら。。。もちろん無料では渡せません。
無料で渡すくらいなら自分で育てます。

理由1:親ペットの値段が高かったから。
フェネックにしてもトビネズミにしてもアフリカチビネズミにしても、本人はむちゃくちゃ可愛いのに本人につけられた値段がかわいくありませんでした。
高い値段で買ったペットが産んでくれたベビーたちを無料では手放せません。これ本音。

理由2:転売されたくないから。
安い値段では売りません。買った人がペットショップやら買取屋やらに持っていって儲けられたら嫌です。
この人に!と思う人にお譲りするのに、その人が育ててくれないのだったら販売する意味がありません。

ペットの繁殖・販売を、副業も含む職業としている人はまた別の考え方を持っているでしょう。
でも私は職業にできるほどペットの繁殖が上手ではありません。
上手ではないからこそ、昨年フェネックの赤ちゃんが生まれたときには飛び上がって喜びました。
そして上手ではないからこそ、生まれる頭数も少なく生業として販売できるほどの数には至らないということです。

今後はペットの繁殖が上手な人に色々と教わりたいところです。

蛇足。
フェレットは売れません。れの字が子供を生んでくれたら10匹だろうが20匹だろうが私が育てます。
そんなシアワセなことは残念ながら実現しないのだけど。


(2013年3月10日)




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