きつめのきつね(HOME) → フェネックの繁殖・妊娠・出産 → ナイルの妊娠から出産まで
ここでは飼い主である私が、ナイルの初めての妊娠に期待しつつも
あまり期待すると妊娠していなかったときの失望が大きいので

ほどほどの期待をしないようにしつつも
それでも期待せずにはいられずに、日々ナイルを観察していたときの日記です。

<2012年4月22日>
ナイルの水下痢が続くので動物病院に連れて行きました。
しかし昨日、病院に電話した時点では水下痢だったのが、今朝の段階では便の状態が通常に戻っていました。
それでも念のためにと思い連れて行くことに。

触診では問題なし。検便も体温も問題なし。
体重は1.4kg。昨年12月のワクチンのときより100g増えただけでした。
問診台で下痢止めの薬を飲ませてもらい、様子見の指示をいただき遅刻。


<4月23日>
下痢も止まって健康そう。


<4月29日>
あれ?ナイルの乳首が大きい?
朝、ナイルのお腹を触ると「ポツン」ではなく「みよん」という感触の乳首に気づきました。
(うまく説明できない。。。)

嫌がるナイルを持ち上げて見てみると、ピンク色の乳首が5mm程度の長さになっているのが確認できました。
お腹は膨れたと言われればそうも見えるし、いつもどおりと言われればそうとも言える状態。


<4月30日>
ショッピングモールにナイルとトトメスを連れ出しました。
どうせ繁殖しないんだから、一緒の時間を楽しもう。適度なストレスを与えて強いきつねに育てよう。
そんな思いからトトメス&ナイルを2匹とも連れて行きました。

トトメスは2連日のお出かけでだいぶ慣れた様子。途中眠るくらいにまで外慣れしました。
一方、ナイルはモールにいた2時間強の間ずっと緊張して落ち着かず。
家に帰るとやたらと甘えるナイルでした。
お腹を触ると、やっぱり乳首が目立つ感じがします。


<5月1日>
朝、キャットタワーから出てこないナイル。
切なそうにこちらを見つめるので手を入れてお腹や頭を撫でてやります。
フジコを持ち上げて乳首を見ると、ポツンとポッチのように出ただけの状態で
ナイルの乳首とは明らかに違うのがわかりました。
色もナイルの乳首がきれいなピンク色なのに対して、フジコは白色。
年のせい?なんて失礼なことを思いながらも徐々にナイル妊娠への期待も高まります。


<5月5日>
ナイルの体を持ち上げると、なんとなく重い。
しかもトトメスより細身だったはずなのに、明らかに丸っこくなっていました。
しかし丸っこくなった部分は、ナイルの下っ腹というよりはお腹。
人間の子宮の位置から考えると、通常妊娠して丸っこくなる箇所はお尻に近い下腹部なのですが
ナイルのお腹は上から見てちょうど真ん中が丸くなった気がします。 やっぱり違うのかなぁ。


<5月6日>
コロンとお腹を出したナイル。白い毛からピンク色が目立ちました。
やっぱりお乳が大きくなっているような。


<5月10日>
いてもたってもいられず病院へ。
4月22日に、1.4kgだった体重が2週間強で1.55kgに増えていました。

エコー検査。
いる!
心臓と体が動いているのが見えました。2匹確認。

お腹が急激に膨らむのは、実際の出産日から1週間前くらいとのこと。
犬の場合には、平熱の体温が38度台。それが下がり始めると24時間以内に生まれ、
下がりどまりから10時間以内に生まれます。
出産時には36度台ほどにまで下がります。

それがフェネックに当てはまるかどうかは不明。
しかも毎日肛門に体温計を突っ込むのはナイルの性格を考えると難しいです。

そのため1週間から2週間様子を見て、お腹が膨らんできたらレントゲン検査をすることになりました。
お腹にいる頭数の確認をすることで、実際の出産後に生み残しがないかどうかがわかります。
さらに子供の大きさを見て、正常分娩が可能かどうかも判断ができるのです。

あとどのくらいで生まれるんだろう。

トトメスが子供を食べてしまう可能性があるため、出産日がわかったらトトメスとナイルは隔離します。


<2012年5月11日>
仕事を終えて帰宅し、いつものようにケージを見て

えっっっ

叫んでしまいました。

トトメスとナイル。そして小さな2匹の体が見えました。
ナイルが産み落としてしまっていました。

見るからにもう遅いのがわかったのですが、手を伸ばして2つの体を持ち上げます。
冷たい体。でもまだ柔らかい。

あーあ。あーあ。あーあ。あーあ。

ずっと口にし続けながら、2匹を見つめます。 もうちゃんと赤ちゃんの姿かたちをしていました。

病院に電話をして、ナイルが生んでしまったこと、2匹ともダメだったことを伝えます。

2匹を手のひらに乗せ、室内をウロウロする私。

するとしばらくして、隣の空き家からいつものように「みゃー」と猫の鳴き声が。
やっぱり猫が空き家に住み着いているんだなぁ。と思いながら2匹を見つめ続けます。

「みゃぁ」

まさかね。だって2匹ともこうして手の平にいるし。

「みゃぁ」

いやいやそんな。

急に胸騒ぎがしました。
カメラのフラッシュを頼りに床下を見ます。いません。猫だもん。隣の猫の声だもん。

「みゃぁ」

どうしても諦めきれずに、フラッシュをたき続けて、室内と庭を行ったりきたり。

ナイル達のケージの床下を覗くのですが、当然ながらベビーらしきものはいません。

「みゃぁ。」

ケージから1.5m横に目を向けたときでした。

「いた!!!!!!!!!」

死んだ2匹より一回りからだの小さいベビーを見つけました。

ケージの隙間から出て、サンルームの床の隙間から下に落っこちて、さらに1.5m転がりながら
冷たいコンクリートの上で体温が冷えた状態でも鳴き続けていたベビーでした。

それからはもうさらにパニック。
絶対死なせない。この子は死なせない。
ベビーを手の中に入れたときに強く思いました。

それから、生まれてはじめてのフェネックベビーの人工保育が始まりました。

フェネックベビー成長記録
☆おしまい☆


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