? いたちなあたち・飼い主のつぶやき・2018年8月
よろしければどうぞ   前のページ()   次のページ(9月
2018年8月6日(月曜日)晴れ

法事のためしばらく家を空けていました。
保育園児の息子にとっては初めての法要儀式となりました。

月に一度は保育園で迎えのたびに園長先生に
「お母さん、ちょっとよろしいですか。」と呼び止められ
子供について個別に指導していただくことの多い子供が
お坊さんがお経を読む間に
おとなしく座っていられるのかどうか。

親としては、とにかく目立ったトラブルのないまま
法要の儀式が終わることを目標に、
仏前の前に並べられ座布団に座りました。
もちろん、何かあった時には抱えて外に飛び出せるよう、
子供は私の真隣に座らせます。

お坊さんがいらして仏前の前に正座をしました。

チーン。

鐘が鳴り、私も戦闘態勢に入ります。

「これより、始めます。」

パチパチパチ。

え。

横から拍手が。
見ると子供がわくわくした顔で小さな拍手を送っていました。

子供の手を押さえつけて「拍手しないっ」と小声で言います。

しょっぱなから恥をかいた私。
子供の頭には「?」が飛んでいるようでした。

お経が始まります。

「お歌が始まったね。」

と、子供。シィィーッと、私。

お経が流れ続けてしばらくして、
木琴のような音がポコポコ鳴り始めました。

私の隣で、その木琴に合わせて手を叩く子供が。

お遊戯会じゃないっっっ。

子供の手を押さえつける私。違うの?という顔の子供。

そしてしばらくまたお経が流れ、
お経の感じと言うか流れが変わりました。

「お歌が変わったね。」と子供。シィィーっと私。

そしてさらにお経は続きます。

だんだんお経の声が大きくなってきました。
クライマックスのようです。
すると隣の子供の様子がおかしくなりました。
お尻が動いているのです。
変だな、と思っていると、今度は肩や頭が揺れ始めました。

お経の曲調にノッてる???

長い時間お経を聞いていた子供はトランス状態に陥った模様。

体を両手で挟み込み、ノリにノッている子供を止めました。

その後も小さい声で私に「長いお歌だね」と言ってみたり
お数珠で遊び始めたり。

お経が終わったときに、私はぐったりと疲れておりました。
保育園児と共に法事に列席するのは
本当に大変なことであります。
2018年8月7日(火曜日)雨

私が家を空けていた間、動物達の世話をしてくれたのは
いつもお世話になっているペットシッターさんでした。

法事に出かける前に、
ペットシッターさんがこんな話をしていました。

彼女には3歳になる甥っ子がいます。
まだよく物事を理解できない3歳児。
お経を読んでいる間、
なんとなくそわそわしていた様子でした。

お経の途中でお坊さんがシンバルのようなものを 
バシーン と叩いた瞬間、
3歳の甥っ子はすくっと立ち上がったかと思うと
頭を上下にぶんぶん振ってエアギターを始めたのでした。

その子供の両親がロックバンドをやっていたそうで、
子供の目からは並べられた道具が楽器に見えていて
さらにはお経が音楽のように聞こえていて
お坊さんが楽器のようなものをバシーンと鳴らしたときに

シンバル来たーーっっっ

と思ったのでしょう。

ノリノリのエアギターを披露していた子供を
両親が羽交い絞めにして押さえ込み、
法事の会場から外にずるずると連れ出したそうです。

そんな子供もいるんですねー、なんて
ペットシッターさんと明るく笑いながら話していたのですが
まさか自分の子供が『そんな子供』になるとは
思ってもいませんでした。
よろしければどうぞ   前のページ()   次のページ(9月
2018年8月12日(日曜日)くもり

日曜日の朝9時。
銀行のATMに用事があって家を出ました。

てくてくと静かな道を歩いていると

カァー。カァー。カァー。

いつもよりもカラスの声が目立ちました。
上を見ると電線に1羽のカラスが。

カァカァカァカァカァー。

おしゃべりなカラスだなぁ。

「わしはよぉ、わけぇモンには負けねぇで。」

という雄叫びでしょうか。

かぁ~かぁ~かぁ~。

ちょっと待てよ。
体が黒くて大きいからオスと決めつけたけれど
もしかしたらおばあちゃんカラスかも知れません。

「あたしゃこの町で一番よく声が通るんじゃー。」

カァーカカカァー。

ちょっと待てよ。
しゃがれ声だからおばあちゃんと決めつけたけれど
もしかしたら若いメスのカラスかも知れません。

「そうよ。ナウでヤングなオンナなのよ。」

ちょっと待てよ。
やたら野太い声だから若いヤンキーだと決めつけたけれど
もしかしたらお嬢様カラスかも知れません。

「困っちゃうわ。あたくし昨日も水浴びが出来なかったわ。」

しかしカラスの止まっている電線に近づき
首を上げてじぃーっとカラスを見ていると

ガァー、ゲーオ、ガァガァ。

うん。やっぱりこいつはジィチャンカラスだな。

そう決めつけて銀行に入ったのでありました。
2018年8月15日(水曜日)晴れ

平成最後の終戦記念日でした。

もう73年も経つのですね。
おぎゃぁと生まれた子供が
おじいちゃん、おばあちゃんになっています。

私の祖母は東京大空襲の経験者でしたが
亡くなるまで戦争の話はしませんでした。

「戦争の話題はやめて。」

と、祖母の心の中で固く封印されていました。

これから戦争の体験を
実際に経験した人から聞ける機会は失われていくでしょう。

私だってもちろん知りません。
私の子供も知りません。

経験していないものをしたり顔で話すことはできません。

理解するには年齢が幼すぎる子供ですが
戦争の話を体験者に話してもらおうと思っています。
記憶する能力はすでに備わっているので
話の全てではなくとも、
断片的にでも覚えておいてもらえるように。
2018年8月16日(木曜日)曇り時々晴れ

「戦争はイヤだね。
 二度と日本が戦争に巻き込まれないようにしないとね。」

戦争経験者の母が言います。

そんな母と一緒に昨日レンタルDVD屋さんに行きました。
母が選んだのはなぜか戦争映画。

今日私が仕事で出かけている間に
母は昨日借りてきたDVDを観始めたようです。

仕事中に母からメールが入りました。

『戦争映画なのに戦争していない。つまんない。』

帰宅して話を聞くと、
確かに映画のテーマは戦争なのだけど
焦点があたっていたのは人間模様で、
いわゆる大砲がドカン、鉄砲がバンバン、という
派手な戦争映画ではなかったとのことでした。

『せっかく借りてきたのに戦争じゃなかった。』

肩を落とす母を見ながら
つい前日に母がキリッとした表情で言っていた言葉を
思い出しました。

「戦争はイヤだね。」

おかしい。なにか矛盾している気がしてなりませんでした。
2018年8月21日(火曜日)晴れ

「あれ。」

色黒のKさんがコピー機の前で困惑した表情を浮かべていました。

どうしたんですか。

困っている人を見過ごせない私がKさんに話しかけると
用紙の8割が黒くなった紙を
Kさんはピラッと見せてくれました。

「コピーしようと思ったのに、出てきたらこんなんだった。」

コピー機の不具合が発生した模様。

念のため、と思い私は手持ちの書類を1枚、
コピー機にセットしながら

Kさんだから、じゃないですか。

と、言いました。

「え。」

Kさんがコピーしたから黒くなったんじゃないですか。

「俺が色黒だから?」

そう。コピー機が認識しているんですよ、Kさんの肌の色を。
これで私がコピーして白く出てきたらそういうことです。

私がセットした用紙は、『コピー』を押すと
勢いよくコピー機に吸い込まれていきました。

出力トレイを凝視する私とKさん。

「あ、出てきた。」

紙は。。。黒くなっていました。

あれ。黒い。私がコピーしても黒かったですね。

「腹が黒いからじゃない?」

お?

「色黒の俺を認識したのと同じように
 キミの腹黒を認識したんだよ、きっと。」

なにぃ?
2018年8月26日(日曜日)晴れ

遊園地に行きました。

絶叫系が好きな私は、子供の手をとって
まっさきに暗闇の中を走るコースターへ。

「怖い。もう乗らない。」

上機嫌で乗り物を降りた私の横で
子供がつぶやきました。

げ。まずい。

何がまずいかというと、
こうなると子供は絶対にその乗り物には乗りません。
ところが私はそのジェットコースターを
とても気に入ってしまったのです。

何としてももう一度乗りたい私。
怖かったので絶対に乗りたくない子供。

その後、私は実に6時間をかけて子供の説得にあたりました。

もう一回だけ。ね、もう一回。
「いや。」

乗ってくれたらお母さん嬉しいなー。
「じゃあお母さんだけ乗って来て。」

未就学児を1人で置いてジェットコースターに乗れるわけがない。
「そんなの知らない。ぼくはアイスを食べて待っているから。」

そしてついに私は禁断の手法に出ました。

仮面ライダーのお菓子買ってあげる。

子供の目がキラッと輝きました。しめた、と思ったのですが
「やっぱりやめる。」

なんとなんと。
うーん。。。

仮面ライダーのお菓子を2つ、買ってあげる。

私は子供の目の前にピースサインを突き立てました。

子供は私の2本の指をじぃーっと眺めたのちに
うん、とうなずきました。

よっしゃぁ。

子供の気が変わらないうちに
早速手を握り、夕暮れの中をジェットコースターに向かって
意気揚々と歩いた私でした。

「1回目より怖くなかった。面白かった。」

乗り終えた子供の感想を聞き、ホッとしたのであります。
2018年8月27日(月曜日)晴れ なんでこんなに暑いのかしら。

仮面ライダー
ウルトラマン
戦隊ヒーローもの

子供のお気に入りですが、男児をもうけるまで
私はこれらが1年でキャラクターが総入れ替えすることを
知りませんでした。
総入れ替え時期もそれぞれ9月、1月、3月と、
うまくバラけていることも知りませんでした。

こうして入れ替えることで、
グッズの売り上げを毎年同じ水準で保つことができます。
だってキャラが変わって武器も変わるんですから。
ビジネスというのはよく考えられているものです。

昨日の日曜日で仮面ライダー・ビルドが終わりました。
この変更を一番大きく目にする場所はおもちゃ売り場です。

次なる仮面ライダー・ジオウのグッズ予告が並び
昨日で終了したビルドの商品は軒並み値下げしてワゴンセール。

ワゴンセールですから子供の目にはつきやすく
おもちゃ売り場に行った子供は
まず大好きな仮面ライダーのおもちゃが
たくさん並べられているところに引き寄せられます。

そしてあちこちで起きる光景、それは。。。

「ほしいーーうわーん!買って買って買ってーーー!!!」
「ビルドのアタッカーがあるー!ほしいよー!」

子供にとっては仮面ライダーが昨日で最終回を迎えたことと
おもちゃが値下げのワゴンセールになる因果関係などわかりません。
今までにない量の仮面ライダー商品を眼にした子供達から出る言葉は
「ほしい」「いっぱいある」「買って」
当然の叫びです。

ところが親の心理はというと、いくら2割引だろうが3割引だろうが
夫に言わせると「半額でも買いたくない」。
来週には新しい仮面ライダーが始まり、
子供はすぐにその新しいおもちゃをほしがるに決まっているのです。
放送されなくなるビルドのおもちゃなど
押入れの奥底に眠るか、
ネットオークションで100円程度で売れるかどうか。

ワゴンセールに群がる子供の姿を見ていると
ぎゃあぎゃあ泣く子供の手を引いて、ずるずると子供を引きずりながら
歩いていく若い母親が目の前を歩いていきました。

「うぎゃー!ほしいよー!ビルド、ビルド、ビルドぉぉぉ!」

子供は半狂乱になっています。
その体をずるずると引きずりながら母親は負けずと叫びます。

「終わったんだよ!ビルドはもう終わりなんだよ!!!」

うん。お母さん、気持ちはわかるわ。とてもよくわかるわ。

しかしそれを子供が理解するのは何年も後のことになるでしょう。
2018年8月28日(火曜日)くもり

夏休みで車で遠出する人も多いです。
会社の同僚も家族でドライブに出かけたそうです。

ちょうど真上を高速が通り
その真下が普通の一般道路という道で
同僚は高速ではなく一般道を選んで走り始めました。

同僚、奥さん、子供達。

家族全員、車内の人達は一般道を走っていました。
ただ1人を除いて。

1人というか1つというか。

カーナビさんです。

同僚の車のカーナビだけが高速に乗ってしまったようで

「制限時速は80キロです。注意して走行しましょう。」

と話し始めました。

「80キロ?こんな道が?」

不思議に思う同僚。

「その先、○○ジャンクションを右方向です。」

ジャンクション?高速??
ようやく同僚は、カーナビが高速を走っているつもりで
案内をしていることに気づきました。

「経路を確認中です。」

右方向に案内したのに車がまっすぐ走ったため
カーナビさんは仕方なく新しいナビ経路を探し始めました。

「その先、300m、○○ジャンクションを左方向です。」

いや、300m先にあるのは普通の信号だと思うぞ。

「一般道に降ります。」

突然カーナビが高速を降りました。
ようやくカーナビと合流できる。
車内の誰もがそう思ったのですが、しばらくして

「○○道を1km先、○○ジャンクションを直進します。」

また高速に乗っちゃったよ、おい。

高速と一般道路が重なって通る間中、
カーナビさんは高速に乗ったり一般道に下りたり。

「違うよ、まっすぐだよ。」
「そうじゃない、右側に車線変更だから。」

手に汗を握りながら、同僚の子供がカーナビに話しかけます。

カーナビにナビをしてもらうのではなく
カーナビを正しい道に導きながら
同僚は目的地に到着したのでした。