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2021年5月12日(水曜日)曇り

忙しいです。
このコロナ禍にありがたいことではあるのですが
あまりに忙しくてストレスが溜まります。

4月から部署が異動になり、
今までやったことのない業務に就くことになりました。

「最初は仕事をゆっくり覚えましょう。」

そんな甘言を信じた私がバカでした。

何がゆっくりだ。2日目から会議に放り込まれました。
何がゆっくりだっ。3日目から実作業に突入しました。
何がゆっくりだっっ。7日目からプロジェクトの予算だの見積だの。

私の隣には、私に作業を色々と教えてくれる
頼もしいTさんが座っています。
とても心が広く優しく、私があたふたしていても、

「大丈夫ですよ。何とかなります。」

と、魔法の言葉で私を落ち着かせてくれます。

ところが今週に入り、私の業務以上にTさんの業務も量が増しました。

「ああ、どうしよう。間に合うのだろうか。」

初めて左横から聞こえてくるTさんの泣き言。

室内は誰もかれも無言のまま、キーボードを叩く音だけが響きます。
時折、ネット会議をしているであろう声が聞こえる以外は
ただただ皆さんがPCの画面に向かって
黙々と仕事をしている様子がわかります。

午後になり、納品の期限が近くなったころ
Tさんが立ちあがり、ふらふらと室内を歩き
一番奥の席のMさんに話しかけに行きました。

TさんとMさんが談笑する声がします。

納品まであと2時間なのに。Tさん、間に合うのかしら。

人の心配をする余裕などないはずの私ですが
切羽詰っているTさんの状況を知っているだけに気になります。

ふらーっと戻ってきたTさんの顔は、何だかニヤニヤしていました。
どうしたんだろう。ついに追い詰められておかしくなったのかな。

するとTさん、にこにこしたまま言いました。

「不幸な人、見つけた♪」

私の左隣に戻って来たTさんは、そう言って席に座りました。

「Mさん、どうやら顧客のネットワークが切れちゃったみたいで
 回線につなげないから作業ができないのだそうです。」

なんと。それは大変じゃないですか。

「そう。大変なんです。
 納品期限は近づいているのに回線がつながらない。パニックです。」

そう言えば、先ほどから遠くの方でMさんの声が聞こえていたっけ。

「ちょっとどうすればいいんですか。」
「納期、間に合わないですよ。」
「うちの過失じゃないですよね。」
「これ、納期を絶対に伸ばせないヤツなんです。」
「ってか、今日中ってホントに今日の0時までやれってこと?」

。。。とか、なんかそんな感じの悲鳴が聞こえていたっけ。

「ふふ。」

私の左横でTさんがほくそ笑む声がしました。

「私と同じように、不幸な人がいてよかった♪」

そう言って、TさんはまたPCの画面に集中してしまいました。

Tさん、Mさんが不幸だからといって、
それがTさんを救うことにはならないと思うんですけど。

Tさんに言いたかったのですが、
私にはそんな余裕のかけらもなく、
またせっせとPCの中の作業に勤しんだのであります。
2021年5月

用事があって自由が丘に来ました。
普段来ることがないおしゃれな街です。

田舎者の私には、その雰囲気が珍しくて嬉しくて。
つい気取ってお高めのカフェなんぞに入りたくなります。

一緒にいた子供に聞きました。
ねぇねぇ、どこに行く?どのお店に入る?

辺りをキョロキョロ見渡していた子供が答えました。

「あのローソンがいい。」

いや、ローソンじゃなくて。別の所にしましょう。

「じゃああっちのセブンイレブン。」

だからそうじゃなくて。
少しイラッと来て、子供の手をぐぐっと引いて歩きました。

「だめなの?あっファミマっ。ファミマがあるっ。」

なんで自由が丘でコンビニ巡りしないといけないのかしら。
子供って街の雰囲気などどうでもよくて
大好きなコンビニしか目に入っていないのでしょうか。
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