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2014年10月1日(水曜日)くもりのち雨のちくもり

会社に1本の電話が入りました。

「英語から電話」

ということで私に転送されたのですが
本社の代表電話にかかってきたのに
私をご指名だというのです。

はて。なぜ?

不思議に思いながら転送電話を受け取ると
どうやら外資系の会社からの転職の誘いでした。
こんなことは初めてで驚きまくり。


部長クラスならヘッドハンティングとして
他の会社からの引き抜きがあることもあるでしょう。

ヘッド(頭)をハント(狩る)する。ヘッドハンティング。

しかし私のような ぺぇぺぇ の人材のことを
ハントすることは何と呼ぶんだろう。

お尻ハンティングか?
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ミコも新しい飼い主さんのところに
旅立っていきました。
2014年10月5日(日曜日)雨

台風が近づいています。
毎回、強烈な台風と言われていますが
何だか肩すかし的なものばかりのこの1年。

今回も大型で勢力が強い台風と言われていますが
はたしてどうなのでしょう。

なんて、そうやって思っているときほど
どかんと大きなものがやってきそうですけど。

そう言えば1年前の強風で屋根が飛んだっけ。
築40年のこの家。
こりゃもうそろそろ限界かもしれません。

「よくそんな呑気でいられるわね。」

母は私によくそう言います。
心配性の母にとって、
私の人生はまさに「ありえない」のだとか。

いやそれはこっちのセリフです。と言いたいのですが
確かに私は一般人から見て
どうも行動が普通ではないらしいので
母の言い分もある意味正しいのかもしれません。

いいいのよ、いいのよ。
屋根が飛んだら直せばいいのよ。

1年前に屋根が飛んだ時、
屋根の破片を見つけた隣の家に工事に入っていた大工さん。
屋根修理の重要性をさんざん説明していただいたのですが

「とりあえずその破片、かぶせておいていただけますか。」

と、お隣さんがお金を出して雇った大工さんを
勝手に無料で雇ってしまいました。

待てよ。
大工さんにお願いする前にお隣さんに
大工さんが屋根の破片を見つけてくれたこと、
その破片を元通りにかぶせてくれること、
全てをお隣さんに話して了承いただいた記憶が蘇ってきました。

良かった良かった。
普段とてもよくしてくれているお隣さんに
失礼があったのでは、とこれを書きながら一瞬青ざめたけれど
「どうぞー♪」
と笑顔でご理解いただいたんだっけ。(ほっ。)

お隣さんはその時耐震工事のリフォーム中でした。
そのリフォームはとっくに終わっちゃっています。
明日の台風、屋根が飛んだらどうしよう。
2014年10月6日(月曜日)台風のち晴れ

会社で秋の健康診断。

「この日が来ると思いだすことがあります。」

Kさんが遠くを見ながら話し始めました。

Kさんが数年前の健康診断で血液検査を受けた時のこと。
3人の看護師さんがいて
なぜか1人の看護師さんのところにだけ
誰も並んでいませんでした。
見ると誰も並んでいない看護師さんは
何やらごちゃごちゃと手を動かして
採血をする準備をしているように見えました。

Kさんは早く検査を終わらせようと思い
誰も並んでいない看護師さんの前に座りました。
ぎょっとした様子の看護師さん。
なぜぎょっとされるのかわからないKさん。

Kさんは自分で腕をまくって
血液検査の準備をし始めたのですが
どうもキョロキョロと落ち着かない様子の看護師さん。
そしてその看護師さんが、
隣ですでに他の人の採血をしている看護師さんに
小声で聞いたのです。

「あの、や、やっていいんですか。」

これから血を取られるはずのKさんの体から
すぅーっと血の気が引きました。

「あの看護師にとって
 私が人生初の本当の採血だったのでしょう。」

看護学校ではお互いに採血のやりっこをするのですが
彼女にとって学校という枠を超えて
生まれて初めての採血本番だったというわけです。

「健康診断が来るあの時の恐怖と痛みを思いだします。」

そう話すKさんに同情した私です。
思い出すなぁ。
2014年10月8日(火曜日)晴れ

「困っちゃったわ。断ったわ。」

母が電話で言いました。
どうしたのかしら。

聞けば5軒先の長い知り合いのご近所さんから
母に電話がかかってきたというのです。

「Hさんに注意してほしいって言うのよ。」

Hさんとは、これまた近所の人。

どうやらHさんが、自分に割り振られたゴミ収集所とは
異なる収集所にゴミを捨てているらしく
それを何度か目撃したその収集所の近辺の人たちから
苦情が出始めたというのです。

誰かが後をつけたのか何だか知りませんが
ゴミを捨てているのがHさんであると判明。
じゃあそのゴミ収集所の近辺の人や
実際にHさんを突き止めた人が注意すればいいのに
なぜか母の家から5軒先のご近所さんに声がかかり

「Hさんを知っている人でしょう?
 知っている人からの方が注意しやすいだろうから。」

と言われたというのです。

そしてそのご近所さんも言いづらかったので
母に押し付けようとした、というわけ。

「Hさんとは挨拶もするし知った仲だけど
 そりゃ私だってそんなの言いづらいわよ。
 だって私はHさんが無断で捨てている収集所の
 近辺の人じゃあないんだもの。
 私から注意するのも変な話よ。」

確かにそう。
母にしては珍しくまともなことを言う。

それにしても、どうして自分で思ったことを
自分でできない人がこうも多いのかしら。

自分が嫌だと思ったり不快に思ったことがあるなら
自分でその相手に言えばいいじゃない。
なぜ言えないの?言いづらいからです。
自分が言いづらいことは他人だって言いづらい。

里親里子掲示板を管理していて時々思うことと同じことが
まさかこんな身近でおきるとは。

自分で言うか、言わないか。
言えないなら言うな。ぐっとこらえろ。
他人を巻き込むな。

母の話を聞きながら無性に腹が立ってしまいました。
時々おかしな動きをする私のPC。
2014年10月12日(日曜日)

公園で子供と遊んでいると
少し離れたところで大きなカメラを持って
地面に伏せたような形で撮影をしている
おばさんを見つけました。

おばさんが構えるカメラの先には
特に何か被写体があるわけでもなく
いつもの原っぱが広がるだけ。

何を撮っているんですか。

子供と一緒におばさんに近付いて尋ねました。

「いえね、単に枯れ草なの。」

おばさんが指さした先には
枯れて白っぽくなった小さな雑草がありました。
そしてその雑草は夕日を浴びてキラキラしていました。
小さな枯れた雑草が、
良く見るとこんなキレイな姿をしていたなんて。

「逆光がいい雰囲気を出してくれてね。
 撮るとこうなるの。」

おばさんが見せてくれた写真には
枯れ草とは思えないほど美しい草木が収められていました。

おばさんにお礼を言って
子供と再び公園を歩き始めたのですが
おばさんに声をかける前と全く違った視線で
地面や原っぱ、野草や木を見る自分がいました。

おばさんに会うまで全く眼中になかった雑草たちが
美しく風に揺れているのが見えました。
知らなかった存在の雑草たち。

人生って、ほんのちょっとしたきっかけで
物事の見方そのものが変わることもあるんですね。
げた箱の片づけを始めました。
2014年10月13日(月曜日)

「台風がやってくるそうです。」

既知の情報を朝からメールで送ってくる母。

「懐中電灯はありますか。」

お昼には警戒モード全開のメールが届きました。

「雨戸が外れることはないでしょうか。」
「夜、眠れないかもしれません。」
「明日雨がひどいようなら会社を休みなさい。」

雨足と共に母の心配症も強まります。

「どうしても行くなら子供には頭巾をかぶせなさい。」

ずきん?
久々に聞いた単語です。

お母さん、今どき頭巾なんて言わないよ。

母に指摘メールを送ると速攻で母から再度メールが来ました。

「防空頭巾とは言いませんでした。防空頭巾よりマシです。」

防空頭巾。。。何十年前の話でしょうか。
防災頭巾なら知っているけれど。

「停電がおきるかもしれないから懐中電灯を用意して。」

母からの台風への備え指示メールは今晩いっぱい続きそうです。
台風の音にも
あまり動揺しないキツネ達。
2014年10月16日(木曜日)晴れ 肌寒い

鉄道マニアの話になった今日の午後の職場。

「私の息子は鉄ちゃんです。
 私にはまったく理解できませんが
 曲線を描いた電車や2台の電車がすれ違う写真を
 撮りに行っては喜んでいます。」

写真に収めた電車の姿は
その道のオタクでないとわからない良さがありますよね。

「俺の妹の旦那が鉄道おたくなんだ。」

あら。あっちにもこっちにも鉄道オタクが。

「休みができると電車の写真を撮りに行っているらしい。」

すごい情熱ですね。

「鉄道オタクのくせに
 鉄道の写真を撮りに行くときは車なんだよな。」

確かに。
鉄道おたくなんだから
鉄道に乗って写真を撮りに行くのが王道な気もします。
フェレットのケージ
海外のサイトから
勝手に写真を拝借しました。
2014年10月19日(日曜日)晴れ

テニスを始めました。
運動したい!思いきり体を動かしたい!
今まではそう思った時は
ジムでがんがん泳いでいたのですが
なんとなく別のことを始めたくなりました。

最近わたし、色々なことに挑戦しています。
それは自分が変わりたいから。変えたいから。
いつもはやらないことを始めました。
そしてテニスもその1つです。

たった60分のクラスなのに。。。
もぉ体がバキバキ。
朝レッスンを受けたのですが
ただいま夜10時。
もう筋肉痛がひどくて何だかガニ股です。
テニスって内股の筋肉を使うんですね。

既に筋肉痛に見舞われているので
明日の朝、起きた時にどれだけ痛いのか。怖いなぁ。

そしてレッスンの内容もひどいものでした。

「はい、行きまーす!」

明るいコーチの声に合わせてボールが飛んできます。

すかっ。

はら?

「どんまい、どんまい。もう一度行きまーす!」

すこっ。

なんでなんでなんで。

「おまけのもう1球、行きまーす!」

ガコッ

「当たりましたね!」

コーチってテニスの腕よりも
忍耐力があるかどうかで素質が決まるような気が。

その後も

すかっ こつんっ ぼてっ

この3つの擬音が飛び交うレッスンとなりました。

「運動神経、ありますね。
 言われたことをちゃんとこなしていますよ!」

ああ思い出す、バイトで家庭教師をやっていた頃を。

1.ちょっと教えるとすぐできますね。
2.飲み込みが早いから大丈夫ですよ、お母さん。

これが常套句だったっけ。。。
あの頃の私と今目の前にいるコーチが重なるのはなぜ。

とりあえず毎週休まず楽しく通うことにします。
玄関をごっそり掃除中。
2014年10月22日(水曜日)雨

別の支店の営業マンがやってきました。
本日はこの建物での営業です。

元気に事務所に入ってきた彼は
さっそく営業の準備をする動きを始めました。
ビジネス鞄を空いた席に置きながら

「これ(荷物)置いておいても大丈夫ですか。」

隣の人が彼と目も合わせずに返事をしました。

「大丈夫ですよ。
 財布くらいしかなくならないですから。」

いやだから。
この職場に慣れていない彼はおろおろ。

「あのぉー。」

私に救いを求める営業マン。

大丈夫ですよ。何にもなくなりませんから(ニコッ)

笑顔で答えると営業マンもホッとした表情。
なぜ同じ社内でこんな心配を営業マンがしないといけないのか。
かわいそうに。

元気に営業に出た男性。
これからもがんばれよー。
ここ半年で片付けに燃えています。
2014年10月25日(土曜日)晴れ

久しぶりに小田急線に乗って新宿に行きました。
学生の時に友達とよく遊んだ場所です。
渋谷より新宿が好きで
よく西口で待ち合わせていました。

モザイク通りを子供の手を引き歩いていると
お店のガラスに自分の姿を見つけました。
2歳の子供の手を握っている私が映っていました。

学生の時にこの道を友達や彼氏と歩いた私。

何だか不思議な気持ち。
あの頃の私は、こんな自分の姿をガラスに見つけるなんて
全く思っていなかったっけ。

暖かい陽気の新宿のど真ん中で
学生時代の自分をガラスや鏡に探しながら
子供と一緒にぶらぶら歩いた休日でした。
2014年10月27日(月曜日)晴れのち曇り

今日も上司は絶好調。

「すみません、ちょっと容量が大きいんですけど
 メールを送りましたので確認してください。」

「えー?どんくらい?」

「2メガです。」

「2メガトライブかぁー。」

。。。オメガトライブ。。。?ふ、ふ、古い。古すぎます。
台所男子
2014年10月30日(木曜日)晴れ あったか

母の部屋に物が多すぎるので整理しました。

午前11時。

物を捨てたい気持ちでいっぱいの私と
なるべく物を手元に残したい母との
戦いの火ぶたが切って落とされました。

お母さん、このお皿使ってる?

「お刺身のお醤油入れに使えるでしょ。」

8枚も要らないと思う。。。
じゃあこの大きなお皿は?使ってる?

「お客様がいらしたときに。」

来ないでしょ。
んでもって、何この大量のペットシーツ。

「こおりの介護が必要になった時に。」

あと何年保存しておく気かしらっ。
介護が必要になったときに買えばいいでしょっっ。

「じゃあいいわよっ。もう全部捨てちゃってっ」

ちょうどいい感じで母が投げやりになってくれたので
このチャンスを逃してはいけないと
全部袋に入れて私の家に持ってきました。

母の家に捨てるものを入れた袋を置いて行ったら
気が変わった母が
袋を開けて物を持ち出すに違いありません。

そして現在、私の家の玄関には
母の荷物が入ったゴミ袋が5袋あります。
ゴミの日よ、早く来ーい。
アンパンマンのDVDを
延々と観させられる苦痛。
普通のテレビが観たいな。