私を迎えるあなたに聞いてほしいこと
私の全てを受け入れてくれますか。
それはあなたが思うほど容易いものではありません。
私は毎日ご飯を食べ
私は毎日お水を飲み
体は動物臭くなり
排泄物の匂いは部屋中に漂い
私の毛はそこらじゅうに舞います。
だって私は生きているから。生きるってそういうことだから。
私はただただあなたのそばにいるだけです。
あなたの部屋を掃除することも
あなたの食事を作ることも
あなたに代わって仕事をすることもできません。
それでもほんとにいいですか。
私はあなたより先に死にます。
病気かも知れません。
寿命かも知れません。
確実にあなたより先に死んでいく存在です。
私がこれからあなたのそばにいるように
私の最期にあなたはそばにいてくれますか。
苦しみもがいて死ぬかも知れない。
寝たきりになって排泄物を垂らしながら逝くかも知れない。
ボケて徘徊して嘔吐し続ける毎日ののちに息を引き取るかも知れない。
私の最期がどんなものであってもあなたは受け入れてくれますか。
私は生きています。
私は死んでいきます。
私の生と死の両方を、あなたは受け止めてくれますか。





