出産いたち道

風船バルーン

海草スティック(ラミナリア)の働きはよく、Lサイズ6本入れて入り口は2cm開きました。
次は風船で4cmまで広げます。

痛いですか。

恐る恐るたずねる私に、医師が「痛いですよ。海草より痛いかも知れない。処置のすべてが痛いと思ってください。」とあっさり。
やっぱ痛いんだ。。。

でもこの先生、なんとなーく私好みの先生です。
こういうのって大事で、医師に対して苦手意識があるとダメなんですよね。生むときもこの医師だといいなと思いました。

処置も圧迫感はあったものの、痛くはありませんでした。

先生おじょーずっ。全然痛くありませんでした。

と言う私に、

「痛みには個人差があるからねー。あ、でもわからないよ。私がすっごいテクニシャンなのかも知れない。」

あはは。

というわけで、出産ジェットコースターは風船のコーナーを通過しました。

この風船。その後私に前駆陣痛(偽陣痛)を運んできてくれちゃいました。
前駆陣痛とは本陣痛とは異なりまして、出産につながる陣痛ではない偽の陣痛のことです。前駆陣痛を本陣痛と思って病院に行っては家に帰される人も大変多いです。

ほぼ10分おきの痛みに襲われます。これが本陣痛につながってくれればいいと願いながら前駆陣痛と向かい合います。

夜の胎児の心拍確認の際に、医師が部屋までやってきました。どうしたのかと思ったら、
「お腹のハリ(陣痛)に合わせて胎児の心拍が一瞬低下しています。序脈と呼ばれるものであまり良いサインではありません。ちょっと別の部屋で心拍をよく監視しましょう。」

「別の部屋」が陣痛室だなんて、行ってびっくりです。
新しい病院なら陣痛室は個室なのでしょうが、古い総合病院では大部屋。カーテンで仕切られただけのベッドが6つ。
びくびくの私は、既に陣痛と戦う人の隣のベッドに案内されました。

隣から荒い息遣いが聞こえます。涙声で「痛い。。。いたい。。。イタイ。。。」
私の心拍が上がりそうです。
明日、私にも同じ痛みがのしかかってくるのかと思うと怖くてたまりません。

ほどなくして隣の女性は分娩室へと移動していきました。ホッ。

静かになった陣痛室で、私のお腹に巻かれた心拍ベルトの音が響きます。覚悟を決めなくてはいけないのに、いざこうして陣痛に耐える人の声を耳にしてしまうと恐怖のほうが勝ります。

20分後、医師がカーテンを開けました。
「大丈夫なようですね。お部屋に戻っていいですよ。」

危うくジェットコースターが滑走コースから外れるところでしたが、無事に予定コースを進むこととなり、私は安堵のため息をつきながら足早に陣痛室を去りました。

その後の診察でバルーンは抜けていたことが判明。これで4cm広がったことになります。 明日の朝からの陣痛促進剤がスタートします。

先生いわく、

・前駆陣痛は夜におさまるに越したことはない。そのほうがよく眠れるだろうから。
・明日からの促進剤で陣痛をおこし、陣痛の程度が弱い場合は夕方に促進剤をストップ。夜は寝てもらう。
・その翌日からまた促進剤をスタート。

と、かなり長期的な目で見るお産となりそうです。

しかしここで帝王切開について同意書をとることになりました。万が一本陣痛の際にさっきと同じ序脈が表れてしまうと胎児がお産に耐えられないため、急遽帝王切開に切り替えることになるのです。

怖いよー。陣痛怖いよー。痛いのやだよー。