れぱんの場合:開腹手術
2009年8月9日、父の命日にれの字のお腹が開きました。今年に入って2度目の手術。
この開腹手術の前に、針を刺して組織を取り出して検査する方法も試みていました。(リンパ腫の症状と診断参照)
私はこの針検査を非常に後悔しています。今までれの字の通院・治療に於いて後悔を一度もしたことがなかった私ですが、この針検査については思い出しては胸が痛く、やるんじゃなかったと深く深く後悔しています。
細くて小さな針を麻酔をせずにお腹に刺すのですが、先生に尋ねたところ、検査の際にれの字が「ぐっ」と鳴いたというのです。痛かったのでしょう。叫ぶ声も出ないくらい痛かったのでしょう。もう思い返しては苦しくなります。針検査なんてするんじゃなかった。
さらに針検査を後悔するには理由があります。
リンパ腫の細胞が見つからなかったんです。
針を刺して採取した細胞が、リンパ腫ではなく過形成部分のものだったということです。運が悪いです。
結果論とは言え、どうせ結局開腹手術をしたのだから、針で痛い思いをさせる必要は全くなかったということになります。もうもうもうもう、ただただただただ、「やらなきゃ良かった」という思いです。
そんな私の後悔をよそに、開腹手術は1時間で終了しました。
先生の目視見解:
・臓器の異常は見られず。
・しこり状になっているリンパ腺は3つ。超音波で確認されているものが全てでした。
・そのしこりが3つとも胃に栄養を送っている血管にできていたものだったため、しこりを丸ごと取ることは危険と判断。しこりの一部を切除した形となりました。
・脾臓にしこりが見られました。脾臓を丸ごと摘出。
・その他、右副腎・膵臓共に異常は見られませんでした。(れの字は右副腎腫瘍の疑いがあります。また1月にインスリノーマのため膵臓の一部を切除しています。)
術後の経過は良好。麻酔から醒めるとふやかしフードを食べ始めました。
脾臓を取ったため体重は50g減少。
RCV(赤血球比)が低かったのが正常範囲内に。脾臓で血が固まっていたものが、脾臓を摘出したことで血液が体内にまんべんなく行き渡り始めたことを裏付けています。
1つ気になったのは、腎臓の数値が14から37まで上がっていたこと。(しかし翌日には25という正常範囲内に落ち着きました。)
8月12日夜に退院。
退院直前に超音波検査をしました。3つあったしこり。
一番大きかったしこりが小さくなっていました。
残りの2つはかなり薄くなっていて判別が難しかったです。しこりが消えた?と小躍りしそうになりましたが、先生いわく「手術後間もないので内臓が動いています。そのため今まであった場所からずれてしまっているだけの可能性があります。」
考えてもキリがないので、とりあえずれの字は元気を取り戻しているし、ご飯も食べているし、しこりは小さくなっているし。何よりれの字が私の腕の中に帰ってきてくれたことを喜ぼう。
病理検査の結果は「悪性腫瘍の疑い」
覚悟をしていたので大して驚かず。
『リンパ節は小型から中型のリンパ系細胞の増殖から成ります。リンパ系細胞は比較的モノトーンに増殖しています。(=単一的に増殖している。)核分裂像はほとんど認められません。(=比較的静かにおとなしくしているリンパ腫。)リンパ小柱の構造が認められます。(リンパが何本もまとまって小さな柱状になっている。)』
『リンパ節は高分化型(低グレード)の悪性リンパ腫を最も考えます。』
低グレードの悪性リンパ腫? 何だか「高くてなだらかな山」「激辛だけどほのかに甘い」と言われているような、何だか良く分からないコメントが病理検査にありました。
楽観的な私としては、「悪性」という言葉より「低グレード」という言葉に強みを持って捉えていく気持ちです。
脾臓に関しては「髄外造血」という診断でした。
『脾臓の脾門部には小腫瘤が3箇所確認されます。それらは類似の組織像を呈しており、巨核球や赤芽球系細胞、骨髄芽球などの造血細胞から成ります。このような造血細胞に腫瘍性変化は認められません。』
『脾臓腫瘤はいずれも髄外造血から成ります。フェレットにはこのような所見からなる脾臓腫瘤がしばしば生じます。一般的に切除後は問題ありません。』
脾臓を取ってしまったれの字のお腹はふにょふにょで、痩せた印象です。
しかし体重は脾臓を取った時(50g減ったとき)より100g増えているようなので、見た目より重いようです。
抱っこしてお腹を触った感触が依然と違い、とても寂しい気持ちになりますけれど。。。どんなんでもれの字ですから。私の可愛いれの字ですから♪
8月16日抜糸。体重が750gと減っていました。
ちゃんと食べているのに。超音波検査でもしこりが元通りになっていました。
悪い方向で考えると、れの字が口から一生懸命摂っている栄養素がリンパ腫のしこりに持っていかれてしまっている状態です。
首周りの骨格も見えており、明らかに痩せた様子が伺えます。
ステロイドの効能で白血球内のリンパ球や好酸球の割合は理想的であるものの、肝臓の数値が1000を振り切っていました。ステロイドと一緒に肝臓の薬を与えていれば良かったのですが、2種類の薬を同時期に投与してはダメなのではないかという私の素人判断がいけませんでした。反省です。
今後1週間の選択肢は3つ。
① ステロイドを完全に止めて肝薬のみを与える。
良い点:元来肝臓の弱いれの字。ステロイドを止めることで内臓への負担がなくなる。
悪い点:リンパ腫が暴れだす可能性がある。
② ステロイドを今まで同様1日1回に加えて肝臓の薬を与える。
良い点:ステロイドで白血球内のリンパ球の割合を通常に維持しつつ肝臓を保護できる。
悪い点:ステロイドによる内臓負担が変わらない。肝臓薬がどの程度効いてくれるか不明。
③ ステロイドの投与量を2-3日に1回に減らす。肝臓の薬を加える。
良い点:ステロイドの量を減らすので当然内臓への負担が減る。
悪い点:ステロイドを完全に止めるわけではないので、当然少なからず内臓への負担は続く。
迷いました。かなり迷いました。
病気のフェレットを抱えていると、飼い主の「今すぐ判断」が必要な場合がかなり多くなります。
判断を迫られるたびに、今までの診療やられの字の体調やらが頭の中を駆け巡り「こうしたらこうなる。ああしたらああなるだろう。」という予測がジャリジャリと頭の中で行われます。
そして出した結論は①でした。
食べない・ぐったりする、などの変な症状が現れた場合はすぐに病院に駆け込むことを心に決めて、一度ステロイドを完全に止める選択を下しました。
続きはもうひとつのあたちの日記でご覧になれます。
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