フェレットのリンパ腫とはフェレットの三大疾患の1つで、副腎腫瘍、インスリノーマと並んでフェレットによく見られる病気です。 フェレットにおけるリンパ腫瘍体は大きく分けて2つあります。2~3歳未満のフェレット(特に呼吸器官に疾患を持つフェレット)に多く見られるリンパ芽球体と、3歳以上のフェレットに多いリンパ球(リンパ肉腫)体です。前者の場合、リンパ肉腫が内臓に入り込むことでその組織が肥大化します。 後者の場合は、主に健康であるにも関わらずリンパ節が腫れた状態が見られることが多く、それが腫瘍かどうかの判断が見た目ではなかなかつきません。 リンパ節が腫れる原因としては、腫瘍以外にも体内のどこかで炎症をおこしていることが考えられ、この現象はいたって普通なので特に心配することはありません。ただこの腫れがいつまで経っても収まらなかったり、しこりが大きくなって来ている場合は通常のリンパ節の反応ではない疑いが出てきます。 リンパのしこりが内臓そのものから腫れている場合は要注意です。腫瘍が内臓から外側のみ・内側のみに突き出している場合ならまだ良いのですが、内臓の膜を破って内外にそれぞれ突き出している場合は、抗がん剤治療などにより腫瘍が消えた際に内臓の膜が何もない状態になってしまいます。これを防ぐためにはリンパ腫と確定診断された際に臓器にくっついてしまっている腫瘍なのか否かの判断および内臓の膜を破って内外に突き破っている腫瘍なのかの判断をし、もしそのような状態である場合には腫瘍を小さくする(消す)治療を進めた際には内臓に穴が開かないような措置を予め行う必要があります。
悪性リンパ腫と判断された場合、そのフェレットは一生その肉腫と付き合うことになります。抗がん剤治療が功を奏してシコリが消えたとしてもそれは一時的なものであって癌細胞はゼロにはなりません。がん細胞を完全に体からなくすためには骨髄移植などを施して、血液を丸ごと取り替えない限りは無理なのです。フェレットに骨髄移植はほぼ不可能です。できることは、がん細胞がゼロにはならないものの限りなくゼロに近づけ、そしてその細胞が体内でまた暴れだすのを遅らせることです。 |