もうひとつのいたちなあたち~リンパ腫を体中に持ちながらもシアワセに生きたフェレットの記録~

もうひとつの
いたちなあたち(TOP)
この日記について
2009年8月
2009年9月
2009年10月
2009年11月
2009年12月
2010年1月
2010年2月
2010年3月
2010年4月
2010年5月
2010年6月
2010年7月
2010年8月
フェレットのリンパ腫

2009年10月

2009年10月15日(木曜日)


火曜日にサイクロホスファマイド(シクロファミド)を与えてかられぱんの食欲が落ちている。カリカリをほとんど食べない。食べても3粒くらい。昨日はズプリームを1粒食べた。今朝は 8in1 を1粒。新しいフードもそのくらいしか口にしてくれない。パフォーマンスシニアを3粒。あとはファラオの肝臓療養フードを好んで食べている。(2粒しか与えなかったけど)
免疫サポートも嫌がるようになった。サイクロホスファマイド投与の際に、手で口の中を引っ掻いていたれぱん。口の中に傷ができてしみるのかも知れない。


サイクロホスファマイドを与えるときはものすごく辛い。嫌がって嫌がって、目と目が合い続けているから、私がれぱんをいじめているようにれぱんが感じているだろうからとても辛い。小さな目が「なんで?なんでこんなことするの?」と、口から白い泡を流しながら訴えるのが本当に辛い。もうイヤだ。もうサイクロホスファマイドなんて与えたくない。


今日は病院。5日前の検査結果を見る限りでは今日の診察結果もあまり期待できない。たった5日で大きく何かが変わるとは思えない。それでも心のどこかで期待してしまっている。この期待がまた裏切られると思うとそれが怖い。今日、結局抗癌剤がれぱんには効かなかったとわかったら。次はどうしよう。別の薬で治療を続けるのか。同じ薬でもう2週間やるのか。それとも抗癌剤治療そのものをまた止めるのか。


れぱんとどれだけの間一緒にいられるのだろう。


病院で検査した。
一番大きな腫瘍は少し大きくなっているようだった。その上にあった第2の腫瘍が半分の大きさになっていた。
活発に細胞分裂を繰り返しているガン細胞に抗癌剤は強く作用するため、第2の腫瘍はちょうどよく効いてきたのだろう。しかし第1の腫瘍の大きさは大きくなっている。抗がん剤の効き目がわからない。


肝臓の数値が上がってしまった。
ステロイドを使っているにも関わらず、血糖値が91。ただしれぱんへのステロイド投与量は1日1mlと少量であるため、食欲や血糖値をそこまで大きく左右するほどではないとのこと。
また1週間抗癌剤治療を休むことを先生が勧めた。


8歳までは頑張ってもらいたいと伝えたが、先生はリンパ腫になって2年もつことはまずないと言う。抗癌剤治療を始めてから目標として半年。半年がんばったらまた半年、と、「半年」を1つのサイクルとして考える。ということは、先生としては半年もつかどうか、という考えなんだろう。


帰宅すると水分もかなり嫌がった。2ml無理矢理水分を摂らせると直後に吐いた。
整腸剤を飲ませ、1時間後に免疫サポートを与えた。今度は吐かない。


カリカリは食べてくれない。夜寝るまで頻繁に免疫サポートを与え続けた。


何だかとても疲れたな。


2009年10月16日(金曜日)

朝7時半から8時45分までずっと12分おきくらいに免疫サポートを与え続ける。会社に出かける間際、れぱんが自分からマーシャルフードを食べている姿を見た。涙が出た。
ステロイドを昨晩からやめているから食欲も尚更出なくなるだろう。こうしてカリカリを食べる姿を見られるのももっと減ってくるだろうな。


お昼に一時帰宅。
免疫サポートをどくだみ茶に混ぜたものを7ml。30分の間に10分おきに与えた。嫌がらず飲んだ。しかしその後、また私の服にくるまって眠り始めた。


今日からまた実家に戻る。実家の方が絶対にれぱんにとってはいいに違いない。明日は私がまた1日ふぇれっとEXPO出店のために家を空けるから、その間にゆっくり休んでほしい。そして翌日、月曜日に見せたあのジャンプをまた見せておくれ。


夜10時に実家に連れて帰った。
しばらくしてマーシャルフードをバリバリ食べ始めた。ビックリするほどの食欲。やっぱり実家がいいのかな。。


2009年10月17日(土曜日)

今日は千葉のフェレットワールドでフェレットEXPOを開催する。お友達のおかげで出店することができた。
れぱんの代わりにまたファラオに頑張ってもらった。


帰宅後確認したが、フードは全く減っていなかった。食欲が落ちちゃったかな。


夜遅くに再度見に行くがやはりフードの山が残ったまま。うーん。
れぱんを起こす。新しいフードを出して、残っていたフードの山の横に少し置いてみた。すると。。。新しく出したフードを食べ始めた。あれ?
しばらくしてから見ると、新しく出したエサは全てなくなっていた。朝から出していたエサの山はそのまま。どういうことだ、一体!仕方なくエサの山を処分して、新しいエサで山を作ってみた。


2009年10月18日(日曜日)

たったかた~という足音で目が覚めた。もしかして?と思った次の瞬間、れぱんが私のベッドに飛び乗った。
そしてベロベロと私の顔を小さな舌で舐め始めた。懐かしい。嬉しさを感じながらも起きずにいると、今度は足元に。来るかな?と思ったら、やはり足首辺りをカプッ。 昔のような痛みはなく、弱弱しい噛み方だったのが少し悲しかったが、それでも4~5回噛み付いてくれた。嬉しい。


1階に下りて居間で後ずさりしながら遊ぶ。ククッという短いけれどあの声をまた聞くことができた。


昼以降はずっと静かなままで寝っぱなしだったけれど、それでも嬉しかった。


夜はファラオのエサを盗み食いしていた。


2009年10月19日(月曜日)

朝もちゃんとカリカリを食べ、昼もカリカリを食べてくれた。痩せた見た目は否めず、少々辛いけれど部屋をお散歩してくれるので助かっている。


夜10時。急にれぱんが吐いた。免疫サポートを丸々戻してしまっている。すぐに霊気をあてるがしばらく落ち着かない。落ち着いたかと思うとまた吐き気が襲ってくるらしく、げぇっとなってしまう。3回それを繰り返してようやくれぱんは眠りに就いた。すやすやと眠りだしたれぱんを見て何とも言えない気持ちになる。
どうして吐き気が?2週間の抗癌剤治療は先週火曜日に終わったのに。それまでは3日おきにサイクロホスファマイドを与えていたけれど何ともなくて、どうして今になって吐き気が?抗癌剤とは別の何かがあるのではないか。


すると夫が、夫のときも最後の2回の抗癌剤で吐き気が止まらなくなったと言った。そして
「副作用があるということはお薬が効いているということやもん。な、れっちゃん。」
涙が溢れた。「もうフェレットは飼わない」と声に出して誓った。こんな思いをするくらいなら、れぱんを最後のフェレットとしよう。


2009年10月20日(火曜日)

午前0時半。れぱんを一度起こして免疫サポートを与える。今度は吐かない。
夜中トイレに行ったが、またちゃんと私の手の中に戻って来て眠っていた。可愛い。

朝9時前にカリカリ。今日はパフォーマンスも食べた。
朝も昼も家の中を散策して遊んでいる。
昼もマーシャルを好んで食べた。免疫サポートはちょっと嫌がる。
脾臓がなくなったせいか、本当に痩せて見えてしまうので悲しい。


2009年10月22日(木曜日)

朝から何だか元気なれぱん。初めて今の家で遊び始めた。そしてご飯もよく食べた。痩せているけれど、遊んで食べてくれるならいいかな。


2009年10月23日(金曜日)

夜6時40分に病院に到着。
超音波検査の結果、腫瘍は2つとも大きくなっていることが判明。またもう1つの左側の腫瘍も認識できる大きさになっていた。
血液検査の結果、やはり肝臓の数値が高いまま。
Cytarabine(サイタラビーン)についての説明を受けた。Lアスパラギナーゼと併用して打つことになる。犬猫の場合は100mg/㎡なのだが、なぜかフェレットには3倍の300mg/㎡打つ。れぱんの体から計算すると24mgの投与が適当だが、薬が20ml入りと40ml入りしかないため、40ml入りのものを半分ずつ2日に分けて投与することにした。 サイタラビンは肝臓への副作用はないとされている。


しかしこのサイタラビン(シタラビン)。先生は一度もフェレットに使ったことがないという。先生の周りの獣医師でも使用例がないそうだ。


ブレオマイシン、サイクロホスファマイド、そしてビンクリスティンの3種類の抗癌剤が、れぱんのように効かないフェレットも勿論いるわけだが、その場合の今までの飼い主の選択だと以下の3つとなっているそうだ。


  • 1. このプロトコルを続けていく。
  • 2. 投与自体を辞めてしまう。
  • 3. 民間療法に頼る。

投与そのものを止めてしまう理由としては、フェレットがかわいそうに思えてしまうらしい。何をかわいそうと思うかは飼い主によってもフェレットの症状によっても違う。副作用を繰り返してやせ細っていく姿を見てかわいそうに思う飼い主もいれば、がん細胞を抱えていることがかわいそうだと思う飼い主もいる。
私の場合は、


  • 1. このプロトコルを続けていく。

  • → 迷いどころ。小さいほうの腫瘍には効いているようだったから。しかし大きい方の腫瘍には全く効果がなさそうだった。そのため別の抗癌剤選択肢があるのであれば、そちらを今のうちに試しておきたい。
  • 2. 投与自体を辞めてしまう。

  • → 今はない。明らかにれぱんがやせ細り、もう抗癌剤ですらがん細胞に勝てない状況になった場合は、抗癌剤投与をやめて静かに見送ることになるだろう。
  • 3. 民間療法に頼る。

  • → これはある。今も霊気を抗癌剤と併用して使っているのだから。心のよりどころとして民間療法は選択肢として残しておきたい。


「やります。」と私。
「やりますか。」と先生。


「でも先生、やるとお思いになったでしょ。」
「はい。きっとやるだろうなと思っていました。」


そうよねぇ。2年お世話になっていて、私の性格とかこういうときの判断とか大体ご存知かなと期待していますもの。


今は日本に住んでいるから抗癌剤としてまず始めたのが先の3種類の組み合わせだった。しかしもし私が今アメリカに住んでいたら、アメリカの獣医師が早い段階で使うであろう抗癌剤がサイタラビン。
世界中で誰もまだフェレットに試したことがないというのであれば躊躇してしまうが、単にアメリカと日本の住居の違いであれば、遅かれ早かれ使うはずの抗癌剤なのだから試してもいいだろう。


今日と明日の夜に、20mlずつのサイタラビン(シタラビン)とLアスパラギナーゼを投与。
その後は1週間、自宅で1日2回の肝臓薬とステロイドを毎晩1mlずつ与えていく。


2009年10月26日(月曜日)

昨日・今日とかなり雨が降っているせいか、れぱんは寝てばかりだ。でも勧めるとマーシャルフードも食べる。全く食欲がないわけではないし、うんPもとてもいい状態なので気持ち穏やかだ。免疫サポートを多めに与えつつ過ごしている。


副作用があるということは薬が効いている証拠なのだから、副作用がおきても恐れることはない。木曜日あたりにれぱんが吐いたとしても、もう泣かずに対処しよう。


昼休みの一時帰宅。免疫サポートを与えると、エサの場所まで歩いた。1粒加えてこちらに向かってきた。途中で自分のベッドにぶつかり、エサを落としてしまう。「落としちゃった!」という表情をして一生懸命落としたエサを探す。ようやく見つけて「あった♪」とまた加えて歩き出した。かわいい。本当にかわいい。
あと何ヶ月かわからないけれど、れぱんとのこういうシアワセな時間を大切にしていきたい。


一緒にお正月迎えられるかなぁ。。。


2009年10月27日(火曜日)

夜中にれの字がもじょもじょと布団から出ておトイレしたらしい。その後私が頭の後ろに伸ばした手をくんくん嗅いでいた。お腹が空いているのかなと思い、今晩に限ってフードを置いておかなかったことに気づく。
5粒ほどマーシャルを出してやると喜んで完食。また一緒に眠った。


夜からズプリームを好んで食べるようになった。


うんPの調子がすこぶる良い。食欲もかなりある。免疫サポートもまた好んで飲むようになった。


2009年10月28日(水曜日)

とても元気なようで、部屋の中をうろついたり夜中に食事を摂るようになった。これはステロイドが効いているせいかも知れない。
先生に朝10時過ぎに電話。ステロイドの量は1日1回1mlのままでいいのかどうかを確認。なぜなら前回、抗癌剤を続ける際にはステロイドの量を徐々に調整(=減量)していくと言われていたから。先生の答えとしては、新しい抗癌剤を試したので2週間は今までどおり1日1回1mlで続けていきましょうとのこと。


食欲はものすごい。ズプリームとマーシャルの併せ技を披露する。しかし体を触ると骨がごつごつと当たる感じがする。食べている分、余計に排泄してしまっているのか。食べたものが身になっていないのだろうか。


2009年10月30日(金曜日)

病院に連れて行った。体重は700g。やはり減っている。
来週また血液検査をするのだろうから、今日は血液は採らなくていいと私からお願いした。私が自分から血液検査を拒むのは初めてかもしれない。
超音波検査の結果、サイタラビンはれぱんの腫瘍には全く効果がなかったことがわかった。それどころか腫瘍が大きく増えていた。
これ以上は何が効くということは言えないので、最強の抗癌剤と言われているドキソルビシンか、飼い主さんがやりたい薬をやっていくしかないと先生は言った。


前の3種混合プロトコルで少々腫瘍が小さくなった。サイクロホスファマイドが嫌でやめてしまったプロトコルだが何か別の与え方はないだろうかと相談。アメリカの抗癌治療の表を見ながら話し合う。先生が見せてくれた治療例では、サイクロホスファマイドを250mlという高濃度で与え、2週間という間をあけるものだった。ただここまで高濃度のサイクロホスファマイドをフェレットに与えたことがない先生はあまり良い顔をしない。それでは、と私が言った。
例えば125mlのサイクロホスファマイドを与えて、1週間後に残りの125mlを与えるというやり方もありそうですよね。
今度はこれでいくことにした。


正直手探りだ。
腫瘍が少し小さくなった最初のプロトコル。3種類の薬の何が効いたのか。もしくはどれかの薬の相乗効果だったのか。こう考えると「何が効いたのか」を断定するためには何通りもの方法で試さないと答えが出ない。そんな余裕はない。


今週はまだサイタラビンを投与して1週間しか経っていないため抗癌剤治療はできない。来週末に以下の組み合わせでいこうと思う。


  • サイクロホスファマイド125ml
  • ブレオマイシン
  • ビンブラスティン(ビンクリスティンの代わりに使う)
  • プレニゾロン


これで様子を見よう。


考えた。
もうこんな風に考えるのはやめようと考えた。
前は飛び跳ねていたのに今は飛び跳ねない。 とか
前は自分でカリカリを山ほど食べていたのに今は食べない とか
前はボールを追いかけたり小さなぬいぐるみを抱いて後ずさりしていたのに今はもう興味がないらしい。 とか
そう考えるのはやめよう。


今はれぱんと静かに過ごせる喜びを感じようと思う。
家の中を少し散歩して、一緒にお食事して、一緒に眠る。時々抱っこしながら語り合う。
これで何が不安?何が不満? これでいいじゃないか。
れぱんがニコニコでいてくれるなら、静かに穏やかに暮らせればそれでいいじゃないか。


Copyright (C) フェレットのリンパ腫・いたちなあたち
All Rights Reserved.