2011年1月1日(土曜日)
おはようれぱん。
れぱんと久しぶりの外出。晴れた空の下でキミはとても嬉しそうだった。そんなキミを見るのがとても嬉しかった。
2011年1月2日(日曜日)
おはようれぱん。 れぱん、どうしよう。気持ちが落ち込んで仕方がないよ。
れぱんのいない毎日がこれだけ長く続いて、果てはれぱんのいないお正月を迎えてしまって、気持ちが追いつかないみたい。
最初のうちは、いくつもの住居をキミと一緒に引っ越してきたから、れぱんがいなくてもどこかの家にいそうな気がしていた。ここにはいないけれど、あの家にいるかも知れないなんて思っていた。でもこれだけ時間が経つと現実が襲ってくるのかも知れない。
れぱん、私のシアワセはいつもキミと一緒にあったんだね。
何だか今の私は抜け殻みたいで、何をやる気持ちにもなれない。一生懸命前向きに動こうとしているのだけど、そうすればするほど心が追いつかない。
キミがそばにいて、寝たきりでも息をして眠っていてくれることが私にとってどれほどのエネルギーを与えてくれていたか思い知っているよ。
動かなくていい。遊ばなくていい。寝たきりでいい。
ときどき、すぴーなんて可愛い寝息を立ててくれていればそれでいい。だから生きていてほしかった。
でも、あれだけ生き抜いてくれたキミに今更こんなことを言うのは酷だよね。わかってる。わかっているんだけど。
去年まで大好きだったお正月がこんなにもつまらなく感じていることに自分で驚いているから、変なことを考えてしまうんだろうなあ。
れぱんれぱん。今はキミの名前を口にすることが私のシアワセ。
1日に10回はキミの名前を呼んじゃうんだよ。キミの名前を呼ぶと嬉しくなる。安心する。だから私は今日もキミの名前を呼ぶんだね。
れぱんれぱんれぱん。今も変わらずキミが好き。
2011年1月4日(火曜日)
おはようれぱん。
れぱんがまだ生きているときに動物病院で言われたことがあった。
「きっとまたフェレットを飼いますよ。」
って。
フェレットには不思議な魅力があって、失ったときはもう2度と飼わないと心に誓うのだけど、その後もペットショップに行ってもついフェレットを見てしまうし探してしまうし、やっぱりあの姿が家にいないとどうにも寂しくなる。だからやっぱり1年くらい経つと結局新しいフェレットを飼ってしまう。
そんな話を聞いていたけれど。そのときにも「いえ私はれぱんを見送ったらもうフェレットは飼わないです。」なんて口に出して獣医さんに「いやいや飼うでしょ。」なんて目で見られていたけれど。
やっぱり私はれぱんが全て。今もキミを心の中で飼っているつもりでいるから他のフェレットは考えられないな。
もし今、保護でも何でもどんな形であれキミ以外のフェレットが私のそばにいたら私は気持ちがコントロールできなくなってしまうだろう。キミじゃないフェレットがそばにいるという、異常なほどの違和感を覚えるだろう。
だから私にとってフェレットはれぱんだけ。今までも、これからも。
だって今でもキミが大好きだから。
2011年1月10日(月曜日)
おはようれぱん。
ファラオの具合が良くない。病院に連れて行くか迷ったけれど、でもついこの間8泊してもこんな状態だもの。もう病院でできることはないんじゃないかって思ったからお昼過ぎから夜まで6時間、ずっとPCやりながらファラオに霊気を当てていた。
そうしたら少し呼吸が楽になってきたのがわかったよ。
でもまだまだ。食欲はあるのだけど。。。
アレルギー対応のフードをふやかしても食べなくなっちゃったファラオに、鶏の生肉を与えたら喜んで食べた。うん。もう鳥のアレルギーがどうのこうのって言えないね。半生の安物ドッグフードも与えてみたら食べたし。食べればいいよ、食べれば。
夜9時半。やたらとれぱんが音を立ててくれたね。キミもファラオを心配してくれているんだね。
久しぶりにたっくさんキミがいるという音を聞いて私シアワセ。
2011年1月11日(月曜日)
おはようれぱん。
レンタルDVD店の階段をのぼるとき、手すりにキミがいる気がした。細いてすりをキミは器用にのぼっていたね。
階段を上りきったとき、「れぱん、行くよ。」って手をのばした。キミが私の手をつたって来てくれるような気がしたよ。
私はこうして今もれぱんと一緒に暮らしている気がする。他人が見たらおかしな人だろうけれど、手すりに伸ばした手を肩に持ってきたとき、私はニコニコしてしまった。
れぱん、私はこうしてキミと生きてる。キミと一緒に暮らしている。
れぱん、大好き。今日も大好き。今日もそばにいてくれてありがとう。シアワセだよ。
2011年1月14日(金曜日)
おはようれぱん。
入院中のファラオの面会に行って来たよ。
帰りの車の中で15分以上号泣してしまった。久しぶりの号泣だった。病院でようやく普通でいられていると思ったのにな。
号泣しながら左腕に緩い痛みと熱さを感じた。れぱんの指定席だった左腕だから、もしかしたられぱんが来てくれているのかも知れないね。
いつかまたれぱんに会えるって思ったら涙も止まった。
頑張って頑張って頑張りぬいたれぱんに堂々と会えるよう、私も頑張って頑張って生き抜くね。寿命を全うしたら、ようやくれぱんに会えるんだろうな。何十年先の話かな。私しぶといから70年くらい先かも知れない。
その時までこのままの気持ちを持ち続けるのは難しいけれど、れぱんはいつも私の大事な大事な場所にいるという気持ちは変わらないから、会えたら涙が出てしまうかも。
もし地球の空気が薄くなったらどうしよう、なんてことも考えてみた。
きっと人間優先になるから、同じく酸素を必要としているペット達は真っ先に殺されてしまうだろうな。
でも私はれぱんを誰にも渡さないから。吸える酸素の量に限りがあるなら、私がキミの分の酸素を我慢する。キミが吸う分の酸素量を私は吸わない。酸素をあげるよ。空気をあげるよ。キミが私のそばにいられるためなら何だってできるもの。
まだ心に穴は空いてない。まだれぱんがぎゅぅぎゅぅに詰まっているから。
れぱん、キミは私のもの。今までもこれからも私のもの。
2011年1月16日(月曜日)
おはようれぱん。
病院の帰りになんであんなに号泣したのか思い出した。
ファラオが入院していたケージの上に、フェレットがいたんだ。病院にファラオの面会に行ったときに目に飛び込んできたものは、白いフェレットだった。とっさに私は目をそらしたと思う。その後もファラオだけを見るようにしていたように思う。なんでだろう。フェレットは今でも大好きなのに。
そして思ったんだ。あの白いフェレットはもしかしたらジローさんかも知れないって。れぱんに血を分けてくれたジローさん。
そう思ったら涙が止まらなくなった。貧血で真っ白のれぱん。ジローさんに輸血で血をわけてもらってから3日間、れぱんはピンク色になった。毛がなかったれぱんだから、体中の色がピンクになるのがわかった。
病院で見た白いフェレットがジローさんかと思った途端に、嬉しい・悲しい・悩み・不安。あのときの色々な感情が一気に思い出された。
れぱんれぱんれぱん。心いっぱいに叫ぶ。
れぱん、キミはもう太った体で毛もふさふさでシアワセに私の周りにいるのに、どうしてこんなときに思い出すのは毛のないガリガリのキミなんだろう。
でもねれぱん。痩せたれぱんも毛がないれぱんも何もかも。れぱんの存在そのものが大好き。
2011年1月17日(月曜日)
おはようれぱん。
起きたら何だかわからないけれどとてもシアワセな気持ちになっていたよ。きっとキミが夢に出てきたのね。
洋服屋のサイトに、その服を着たれぱんをたくさん載せようと思った。フェレットが服を着た姿を見れば購入を検討している人にとっては少しでも参考になるかなと思って。
「回る白金レース・赤」を着たキミを、ハードディスクから探した。これだと思った写真を見つけて少し抜けた毛を修正して。
アップロードしようと思って、白金レースのページを見返してみた。
同じ写真が目に飛び込んできた。
同じ写真だった。
このページを作ったのはまだれぱんが生きていたとき。最後のほう。
この白金レースの服を着たれぱんの数少ない写真の中で、あの時も今も選んだ写真が同じだった。
涙が止まらなかった。
れぱん、私初めて思ったの。
洋服屋をやめようかなって。
れぱんを見送るまでの間は、その時が来たら私はフェレットの洋服屋をやめることになるんじゃないかと思っていた。
でも実際その時が来ても何も変わらなかった。洋服の注文があれば嬉しいし、どこかのフェレットがキミの代わりに服を着てくれたらいいなと思っていた。
でも気持ちが急に変わったのは、洋服のサイトに修正を入れていたとき。洋服の写真を眺めてていたとき。これからキミが着ない洋服をデザインして販売していくことに無性に虚しくなってしまった。
そして思ったんだ。もうやめようって。
れぱんのことをサイトに書くことができたら、その日に閉店のお知らせをしようって。
今まで思ってもいなかったのに。新作のデザインも何種類もできあがっているときだったのに。
閉店を決めて、もう寝ようと思った矢先だった。1通のメールが店舗アドレスに届いたのは。
今まででなかった内容のメールだった。
「ご注文を承りました」という私からのメールに、「ずっと洋服を探していてようやく見つけました。誤注文ではないことを言いたくてメールしました。」っていうお返事。
涙が出たよ。
ねぇれぱん。私はまだフェレットの洋服屋を続けていっても大丈夫かな。私は潰れたりしないかな。こんな素敵なメールを受け取れることって、洋服屋をやっていなくちゃ可能性ないよね。
新しい服をれぱんは着られない。
れぱんに着せてみたい洋服をデザインしてきたから、正直もうデザインのアイデアも今は沸かない。それでもいいかな。今までの、キミへの思いだけでデザインした洋服を販売し続けてもいいかな。
れぱんれぱん。
れぱんが好き。昨日も今日もキミが大好き。明日も絶対キミが好き。
1年後もこんな強い思いでいられるかどうかわからないけれど、キミを失ってから半年近く経つ今もあの時と変わらない強さでキミが大好きだから、1年後も同じくらいキミを好きかも。
私ったらもうれぱんのストーカーだね。
2011年1月24日(月曜日)
おはようれぱん。
旅行に行きたいなって思って、そしてどこにも行きたくないって思ったよ。
私が旅行をするときはれぱんを基準に考えていたから。
キミと行けるところ。キミと一緒に行けるところ。
それが私の国内旅行の基準だったから。
キミがいなくなった今、私は旅行への興味がなくなってしまったみたい。
れぱん、キミと一緒に色々なところに行ったね。
北海道の釧路
北海道の函館
青森の恐山には2回行ったね。同じ新幹線で2回も青森に足を運んだっけ。
栃木の那須高原。キミがまだ動けるうちに、と思い出作りの旅行を始めたとき。
埼玉の川越。町並みとキミを一緒に撮ろうと思ったのに、被写体のキミが小さすぎて全然いい写真が撮れなくて不機嫌になっちゃったね。
千葉の館山。夫とキミが初対面。
東京・神奈川。近場の旅行は数え切れない。
東京・神津島。初めての長距離フェリー。キミは平気だったけれど、私が船酔いしちゃったっけ。
静岡。浜松。フェレットショーで2回行ったね。
愛知。お友達に会いに1回。フェレットショーで1回。
滋賀の彦根城。父との思い出のお城。思いで探しにキミと一緒。
大阪・京都・神戸。何回行ったかなー。5回?6回?覚えていないな。キミが寝たきりになっても行ったもんね。
広島。長い時間、原爆ドームを2人で見つめたね。
沖縄・石垣島と竹富島。最初で最後の飛行機旅行。沖縄の海がまぶしかった。
キミと日本各地、どれだけ一緒に回ってきただろう。どれほどの時間を一緒に過ごしただろう。旅行に行ったら24時間キミと一緒。ずっとずっとピッタリ寄り添って24時間。一刻一刻を心に刻んで旅をした。
旅行はキミとだから楽しかったんだね。キミと行くから楽しくて、キミがいたから旅行をしたんだ。
だからもう旅行にはなかなか行けないかな。キミと一緒じゃないと行けないな。
2011年1月25日(火曜日)
おはようれぱん。
キミへの思いは今も強く強く私の中にある。
誰にも抱かなかった特別な気持ち。れぱんにだけ抱く特別な私の心。
動くれぱんを見たいと思うよ。
こんなときは、幻覚が見えたらいいのにと思うよ。
見たいものが見られる幻覚なら、それは私をシアワセにしてくれる。たとえそれが周囲の人には病気だと映っても私がシアワセならそれでいい。
動くれぱんが見られるなら、私が幻覚でもいいから見てみたいと思う。
時間を巻き戻して過去に戻ったら。動くれぱんを見られたら。
ふと思ったけれど、私やっぱり今のままでいい。
動かないれぱんと、これからもれぱんとの楽しい思い出と過ごしていく方がいい。
だって過去に遡ったって、そこにはれぱんのことが好きでたまらない私がいて
私のことが好きでたまらないキミがいる。
未来の私が入る隙間なんか1mmだって存在しない。そこに私の居場所なんてないんだもの。
だったら今のままでいい。
キミのことを思い出して、くすくす笑っていられる今がいい。
胸いっぱいの思い出があるから、少しずつ小出しに思い出して新鮮な気持ちで私は思い出を楽しんでいる。だから、今は私はシアワセなんだろうな。
ねぇれぱん。
れぱんもそばにいて、キミが生きていた頃の思い出を一緒に楽しもうよ。
あのときああだったね、って、一緒に思い出そうよ。ねぇれぱん。
2011年1月26日(水曜日)
おはようれぱん。
今日も帰りに涙があふれてボロボロ流れた。
れぱんの吐き気。止めてやりたかったな。夜中に出る吐き気。かわいそうだったな。
プリンペランという吐き気止め。黄色い液体の吐き気止めがれぱんは嫌いだったね。味が苦いからかな。いやいやしたね。
うっうって苦しがるキミに、空っぽで吐くものなんか何もない胃から、うっうって出そうとしているキミに、いやな味がする液体を入れなくちゃいけないなんて。
れぱんは黄色いお薬が大嫌いだった。いやいやして、口の端っこが泡だらけになった。
私はそんなれぱんを見るのが大嫌いだった。いやいやするれぱんに無理やり薬を飲ませていた。
お互いがいやいやなのに、それでも薬を続けたね。
動けない下半身を一生懸命ずらしながらおトイレしていたれぱんを見るのが好きだった。毛がなくなって体温を直に感じられるキミの体にほっぺたをつけるのが好きだった。
痩せて平べったくなってしまったガリガリのれぱんの体に手のひらを当てるのが好きだった。
頭の重みを支えられなくなった細い首。私がちょっとキミを離れると、その首を上げて、頭をゆらゆら揺らしながら「どこへ行くんですか」って聞くキミが大好きだった。
ゆらゆら。ゆらゆら。シアワセのゆらゆら。
れぱんはもう今は元気に飛び跳ねているから、もうあのゆらゆらは見られないんだろうなぁ、きっと。
