2010年8月
おはようれぱん。
キミを失ってからキミが出てきてくれるんじゃないかと
不思議な現象を待ち望んでいたけれど、ウェブサイトのページ更新以外に不思議な現象はおきてくれなかった。
でもこのサイトがキミと私を結ぶ大切な存在だったから
私がこのサイトをいじるたびに、キミが現れてくれるのはそれは嬉しいことだけど。
それでももう一度キミを見たくて、キミを感じたくて、私は思い込むことにしたのよ。
そう。全ては気持ちの持ちようなんだ。キミを感じられるかどうかは私次第。
夜、布団の上で横になりながらキミを感じられるように念じたの。
そうしたら。。。不思議だね。
いつもキミが乗っかっていた私の胸の上にキミの重みを急に感じたんだ。
450gのキミの重み。
確かに感じられたんだよ。
だから私は両手で今までと同じようにキミに霊気を当てたんだ。もうキミには必要ないけれど。
2010年8月26日
おはようれぱん。
ペルーのホテルで夢を見たよ。
車でなぜか交通事故に遭って、私とお母さんが車から投げ出された。
お母さんはフラフラになりながら自力で起き上がった。
私は左手にキミをしっかり抱いて守って車から出たよ。
事故がおきたとき、まずキミを左手にぎゅって抱いた。
でもね、その左手は空っぽだったんだ。
夢の中でくらいキミに会いたかったのに、初めてキミが夢に出てきてくれたのに
夢の中でも私はわかっていたんだ。キミはもういないって。
夢の中ですら、私はキミを失ったことを理解して
空っぽの左手を抱いていたんだね。
2010年9月8日(水曜日)
おはようれぱん。
キミがいなくなってから初めての雨が降っているよ。
その前の雨の日にはキミはまだ生きていたのにね。
ときどき横になって、キミのお腹を右手で包んで、キミの頭にキスしながら
「れぱんだーい好き。」
ってよく言ったよね。
キミは少し体を動かして
「まったくおねえちゃまはしょうがないですね。」
って言って、必ずため息をついていたっけ。
あのため息がまた聞きたくて、時々私は右手でキミのお腹を包む。
私の右手は空っぽだけど、それでもいいの。 そして言うんだもう一度。
「れぱんだぁーい好き。」
2010年9月9日(木曜日)
おはようれぱん。
夢を見たよ。 夢の中で誰かに追いかけられていた私。
家の中で逃げる途中でちょこんと寝ていたキミを左手に抱いた。
キミの顔はちょっと痩せていて病気の時の顔だった。左手におさまったキミは半分透けていたような気がする。
でも前に空っぽのキミを左手に抱いていたときよりも半分透けたキミの方が嬉しいな。
時間が経てばちゃんとキミの体をしっかり抱けるのかな。
仕事から家に戻る途中で大泣きしてしまった。まだダメだね。
私はまだキミにできる最後のことをしてやれていない。
2010年9月10日(金曜日)
おはようれぱん。
またキミの夢を見たよ。 キミが私の左腕に戻ってきていた。そしてキミは透けていたなかった。
ただね、キミは布でできていて、その布はつぎはぎだらけだった。
でも私は夢の中でとても嬉しかったのよ。 キミが戻ってきてくれた。それがとても嬉しくて。
「れぱん、つぎはぎだらけになっちゃったのね。」
って言って、キミを撫でた。
別に違和感なんてなかったなぁ。 キミが戻ってきてくれたこと。ただそれだけが嬉しかったんだ。
2010年9月11日(土曜日)
おはようれぱん。
会社の人とディナーに行ったよ。 楽しくおしゃべりして、大きな声で笑うことができた。
でも家に帰って寝る支度をしているときに涙が溢れた。
私はキミがいない日常に慣れてきてしまっているのか。
キミがいないのに、あんなに笑って楽しい時間を過ごしてしまっていいわけがない。
急に罪悪感にかられて、私はどうしようもない気持ちに襲われてしまった。
れぱん、私はキミがいないとやっぱり普通でいられないみたいだ。
2010年9月12日(日曜日)
おはようれぱん。
朝6時から9時の間に3回、キミがダンボールで遊ぶ音がした。
懐かしいあの音。
それは隣の家から聞こえてきたのかも知れない。
何か別の音がダンボールの音に聞こえたのかも知れない。
私が寝ぼけていただけかも知れない。
でもそんなことどうでもいい。キミが私の部屋でダンボールで遊んでいる音。私にはそう思えたから。
キミはまだ私のそばにいてくれるのね。楽しく遊ぶ元気があるのね。
今度は一緒に遊ぼうね。
れぱん、何度も思うことがあるのよ。 いつサイトにキミのことを載せようかと。
ページは全てできあがっているのに、今のサイトにリンクすることがまだできていない状態だもの。
今までキミがことごとくそれを阻止してきたよね。
写真をアップロードしたはずなのに、次にアクセスしたらそれが消えてしまっていること2回。
写真と文字を書いてページを作ったのに、そのページだけが保存できなくなること3回。
日にちを変えてページを作り直してようやく保存ができたと思ったら、次にページを開いたら写真も文字も
全然違う場所に移動してしまっていること1回。
結局また全部のページを作り直して、ようやく保存もできて、何回アクセスしても変化なく保存されている状態になったものの。
今度は友達にキミのことを伝えようと、勇気を振り絞ってメール本文を書いて
「送信」をクリックしたと同時にいきなりPCの電源が落ちた。
そんなこんなで、サイトを始めて5年半、一度も起きなかったことが何度もおきてしまったよね。
きっとキミが「まだ知らせないで下さい。あたちはまだ生きています。」って言っていたんだろうね。
私もキミにはずっとこのサイトで生きていてほしいから。
それでねれぱん。私今日1ヶ月以上ぶりにキミの写真で「ひざかけ」ページを作ったの。
久しぶりにキミの写真でサイトページを作りながら楽しくて楽しくて。
キミはおしゃべりないたちだもんね。しゃべっていたいよね。
うん。キミの日記を再開しよう。 れぱん、自由におしゃべりしてね。
2010年9月13日(月曜日)
おはようれぱん。
キミがいたとき。夜6時に退社してもまだ太陽が高かった。
キミに免疫サポートをあげたくて、キミに会いたくて、暑い中を早歩きでキミの待つ部屋まで帰った。
今日気づいたよ。退社したとき、少し景色が暗かった。日が短くなったんだね。
キミがいた夏。
キミを失った夏。
そんな夏が終わった。
そう思ったら涙が出てしまった。 まだダメみたい。
私はまだ今までのようにつぶやけない。
私はまだ今までのように笑えない。
私の気持ちだけ残したまま、私の気持ちだけ夏のまま、今年の夏は終わってしまった。
れぱん、キミの季節は夏なのかな。それともキミは秋を迎える準備ができているのかな。
2010年9月14日(火曜日)
おはようれぱん。
家の階段をのぼるとき、キミの後姿を思い出した。
短いアンヨをたくみに使ってキミは階段を軽快にのぼっていたね。
急に涙があふれて止まらなくて、階段の途中で私はまたびーびー声をあげて泣いてしまった。
きっとキミは階段で振り返って
「おねえちゃま、また泣いてるんですか。困りましたね。」
なんて言うんだろうな。
2010年9月15日(水曜日)
おはようれぱん。
シーツにキミの毛を見つけたよ。キミがよく寝ていた場所に1つ。洗濯機でガラガラ洗ってお日様に当てて干したのに。
それでもキミの毛はしっかりとシーツについていたんだね。
そうキミはここによく寝ていたね。
おねしょシーツはざらざらしていて肌触りが悪いから、
キミはおねしょシーツから逃げてつるつるの私のシーツにくるまって寝ていたっけ。
おねしょシーツの甲斐もなく、キミのおしっことうんPが私のシーツや布団についちゃったっけ。
うん。残っているよ。キミがおもらししちゃった跡が。 そしてそのそばにこの毛が残っていたんだ。
小さな細いキミの1本の毛。
もうシーツ洗えなくなっちゃった。
2010年9月16日(木曜日)
おはようれぱん。
動物病院の先生からお手紙が届いたよ。先月、南米からエアメールを出したからそのお返事をわざわざ書いてくださっていた。
2010年9月18日(土曜日)
おはようれぱん。
キミのことを考えて夜にまた泣いてしまった。
キミがいなくて寂しくて泣くんじゃなくて、キミの最期を思い出して涙があふれることが多いかな。
あの日、朝ごはんをキミはちゃんと食べた。免疫サポートをちゃんと飲んでくれた。あれから3時間半の間にキミの体に一体何がおきたんだろう。そのときキミは何を思ったんだろう。私を必死で待つ間、キミはどんな思いだったんだろう。
3時間半のキミが無言で1人で戦っていたと思うと胸が苦しくて苦しくてたまらなくなって泣いた。
ふと私の左ひざが温かくなった。なんでかな。れぱんが来てくれたのかな。私がびーびー泣いているから「仕方ないですね、もう」なんて言いながらひざに乗っかっているのかな。
私は左手を丸めた。キミが私の脇で丸くなって寝ていたから、そしてそんなキミを私はいつも腕全体で抱きしめていたから。その丸めた左手のポーズでキミを待った。
思い込みだってわかってる。でもいいの。それでいいのよ。
左手がほわーっと温かくなった。キミが「いつもの位置」に来てくれたんだね。私の左手に戻って来てくれたんだね。
そう思ったら涙が止まった。
キミは今でも大きな力で私を支えてくれている。
れぱん、もう少しそばにいてね。まだ行かないで。そばにいて。
2010年9月22日(水曜日)
おはようれぱん。
気がつくとキミの名前を口にしている私がいるよ。今日気づいた。
会社のお手洗いで、自分の声にびっくりしちゃった。
「れぱん」
私はそう声に出していたの。気づけば今までも何度も同じことがあった。自分の声にびっくりして、自分で気づくの。私がキミの名前を口にしたんだってこと。
でね、思ったんだ。
私が無意識に君の名前を口にしたときには、キミがそばにいるんだって。無意識に私はキミを意識して名前を呼んでしまうんだね。
だから今日、キミは私のそばにいたんだ。会社のお手洗いだったけど。。。
2010年9月24日(金曜日)
おはようれぱん。
キミのことを急に思い出して、お昼休みに会社でいきなり涙が襲ってきた。恥ずかしいので更衣室に走りこみ、小さな更衣室で泣き出した。立っていられなくて座り込んじゃったよ。
なんでだろう。なんでこんなに泣くんだろう。
私はキミが大好きだった。キミと出会って1年が経過した頃から毎日ずっとずっとキミのことを考えていた。
「こんなに好きになってしまってどうしよう」
なんて真剣に悩んだっけ。だってキミを失う日が来ることを知っていたから。だから、24時間寝ても覚めてもキミのことばっかり考えている自分が怖かったんだ。
キミは私が見送るって決めていた。私がキミを一人で見送るって。誰にも看取らせない。誰にもそばにいてほしくない。キミを看取る時、私は一人でキミを抱いていたい。そうずっと思っていた。
そして必ずキミにお礼を言うこと。きちんとした形で、心で思うだけでなく、声に出してキミに向かってありったけの気持ちを伝えてから見送る。これも決めていたんだ。
キミが6月に死ぬかも知れないという状態になったとき。いや、もう死ぬってわかっていたあの夜、私はキミと一緒に布団に横になり、キミの顔を私の顔の前に置いて何時間もキミと思い出話をしたよね。「あの時楽しかったね。」「あの時はごめんね。」そんな言葉を伝えながら、2人でキミの呼吸が止まるのを待った。
ところがどっこい。キミは見事に生還したんだ。びっくりしたよ、本当に。
そしてあの日。瞬時にしてキミの命は長くないと理解したあのとき。キミを膝に乗せたまま車を走らせた。キミが発作を起こして、もうこの車内でキミを見送るんだと覚悟を決めて路肩に車を寄せた。キミの体を持ち上げて目と目を合わせて言ったっけ。
「ありがとう。れぱんありがとう。一緒にいられて楽しかった。私のところに来てくれて本当にありがとう。」
それでもまだキミに残された時間があると思ったから、また車を走らせた。でもキミは病院に着く5秒前に逝ってしまった。
結果的には全て私が願ったとおりの見送り方だった。
目を見てお礼が言えた。
キミを私の匂いに包んで見送ることが出来た。
キミを私一人で見送った。
なのにどうして突然涙が出るんだろう。見送り方には何も不満はないのに。後悔も全くないのに。なのにどうして思い出すのはあの日のことばかりなんだろう。
れぱん、元気だったキミを思い出しても涙は出ない。むしろ嬉しくて可愛くてたまらなくて、一人で微笑んだりしているんだ。
それなのに、つい思い出してしまうのはキミの最期の日。
朝いつもどおりに免疫サポートを飲んで、それから私が昼休みに戻るまでの3時間半。キミに一体なにが起きたんだろう。キミの体に、心に、どんな変化があったんだろう。突然苦しくなったのだろうか。キミは私を呼んだだろうか。その場にいてやれなかったことが悲しくて悔しい。3時間半。キミは必死で私を待っていたんだね。
れぱん、あの日、あの時、あんな状況で、それでも必死に私を待っていてくれてありがとう。
キミを見送れたこと。それが私の今の支えだからね。
れぱん、今までも大好きだったけれど、今も変わらずにキミを想い続けてる。キミのことばかり考えている。こんなにキミを好きになってしまって、どうしようかねぇ。ねぇれぱん?
2010年9月25日(土曜日)
おはようれぱん。
リサイクルショップの中を歩きながら、見るもの1つ1つがキミに似合うかな、キミが好むかな、なんて思いながら見ている自分に気づいたよ。
今までずっとそうだったから。子供のおもちゃを見れば、キミが楽しんでくれるかなと思って手に取った。可愛いバッグがあれば、キミが喜んでカバンに入るかなと思って肩からかけてみた。全ての基準がキミだった。
何だか楽しくなってしまったんだ。キミの事を考えているだけで楽しくなったんだ。まるで私はキミに恋しているみたいだね。でも恋とは違う。片思いでも両思いでもない。もうそれを超えた飼い主とペットの絆だと思ってる。キミは私だけのフェレット。誰にも渡さない。絶対渡さない。キミは今までもこれからもずっと私と一緒だから。だからこそ、キミが好きそうなものをリサイクルショップで探すのが楽しいのかな。
2010年9月29日(水曜日)
おはようれぱん。
フェレットのイラストが書かれたカレンダーを見て、キミのカラーのフェレットのイラストを見て、涙がボロボロ出てしまった。そのイラストのフェレットがあまりに楽しそうでシアワセそうに笑っていて。キミもそうやってニコニコ笑っているのかなと思ったら涙が出ちゃった。
2010年9月30日(木曜日)
おはようれぱん。
半そでをしまって秋冬の長袖を出したよ。キミの服も思い出も今は夏で止まったままなのが寂しいな。
あの店にハロウィンの飾りが出始めた。去年の10月。温かかった10月の昼間。君を抱いてあの店に行って写真を撮ったね。ハロウィンの飾り物と一緒に写真が撮れるのがきっと最後になると思ったから。あの飾りが今年もまた出てくるよ。あの大きなゴリラみたいなお飾り。今はかぼちゃだけだけど。あの大きなゴリラみたいな飾りが出たら、また私は切なくなるのかもしれないね。
れぱん、お化けになってもいいから出ておいで。
足がなくなっていてもいいから出ておいで。
